雑誌詳細:法律時報  2001.9

2001.9 通巻 909号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
ゲノム応用時代の技術と法
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
発刊年月
2001.08
雑誌コード
08027
判型
B5判

内容紹介

ゲノム分析・ES細胞の樹立等、遺伝子技術は様々な分野において急速な発展をみせている。民事法・刑事法・行政法・医事法・特許法等の幅広い視点から、中堅・若手研究者が法的な課題の分析と問題提起とを行う。

【法律時評】

触法精神障害者対策は、医療の問題である 足立昌勝

特集=ゲノム応用時代の技術と法

  遺伝子科学・技術の発展と法律学の課題─特集を組むに当たって 高橋 滋

  遺伝子技術の展開と法制度の展開 棚村友博

  遺伝子技術の展開と行政法的規制 磯部 哲

  生命科学技術の展開と刑事的規制 辰井聡子

  遺伝子技術の展開と民事法─医療への応用を中心に 山口斉昭

  ゲノム研究と個人情報の保護 野村武司

  ゲノム研究とインフォームド・コンセント 富田清美

  ゲノム創薬時代の特許問題 小林雅人

  ヒト遺伝子技術に対する法的規律の交錯

   ─バイオテクノロジー特許に定位して 斎藤 誠



連続特集=中国におけるコーポレート・ガバナンス(3)完

  中国会社法の特色とその異質性 末永敏和

  国家による会社支配─中国の企業ガバナンスが示唆する理論的課題 森淳二朗



小特集=定住外国人の被選挙権への展望(1)

  定住外国人の地方参政権と「アジア市民」社会

   ─「国民」と「住民」の正しい解釈を求めて 徐龍達

  定住外国人と地方被選挙権保障の法理 岡崎勝彦



  【論説等】

 判例公刊について─未公刊判例に関する問題の検討から・上 指宿 信

 「からの自由」を改めて考える

 ─1901年結社法(フランス)100周年の機会に

  〈国家と自由/憲法学の可能性・38〉 樋口陽一

 「首相公選制」・「国民内閣制」・「内閣機能の強化」

 ─「行政権までの民主主義」論の再検討 本 秀紀

 民事再生とリース●取引法研究会レポート 宮崎裕二

 犯罪学者ラジノビッツの軌跡─ケンブリッジ大学犯罪学研究所の展開 守山 正



【B&Aレビュー】

 豊崎七絵「刑事訴訟における事実観(1)(2・完)」●刑事法学の動き 吉岡一男



【労働判例研究】

 早期退職優遇制度適用についての使用者の承諾

  ─大和銀行事件  道幸哲也

 採用手続・昇進機会提供時等における男女間異別取扱いに対する法的評価

  ─住友電気工業事件  中内 哲



【最高裁新判例紹介】

 刑事事件

 ─平成13年3月12日第三小法廷決定(薬事法違反、銀行法違反被告事件)

 ─平成13年4月11日第三小法廷決定(殺人、死体遺棄、現住建造物等放火、詐欺被告事件)



【史料の窓】

パリ講和会議と開戦責任(2) 日暮吉延