雑誌詳細:法学セミナー  2002.3

2002.3 通巻 567号

  • 紙の書籍
毎月12日発売
[特集1]
「人の意思」から刑法を学ぶ
[特集2]
同時多発テロ 法的な視点から日本と世界の生き方をさぐる
定価:税込 985円(本体価格 895円)
発刊年月
2002.02
雑誌コード
08069
判型
B5判

内容紹介

「人の意思」をどう見るかが、刑法総論の根本問題であり、学習者にとっては「つまづきの石」である。

徹底的に考えて理解しよう!

[特集1]

「人の意思」から刑法を学ぶ



「人の意思」をどう見るかが、刑法総論の根本問題であり、学習者にとっては「つまづきの石」である。

徹底的に考えて理解しよう!

 人の意思と刑事不法の特質――行為無価値と結果無価値 伊東研祐

 主観的違法要素って何だろう? 松宮孝明

 故意は認識か意欲か――未必の故意について 山本輝之

 過失犯とは何を罰するものか――過失行為における意思と意識内容 井田 良

 意志能力、行為能力、責任能力の関係 安田拓人

 意志と罪数 只木 誠

 「意志(故意)」が問題になる関連判例を読む 島岡まな





[特集2]

同時多発テロ

 法的な視点から日本と世界の生き方をさぐる



 同時多発テロ事件と国際法上の自衛権 浅田正彦

 テロリストをどう裁くべきか? 安藤泰子

 テロ対策特別措置法、改正PKO等協力法と憲法――想像の共同体における生と死 成澤孝人

 二一世紀の国際システムと日本の外交 小倉英敬

 《9・11》後の世界――「新しい戦争」と立憲主義の終焉? 岡本篤尚





[特別企画]日常生活に社会権規約を!

日本報告審査の概要と総括所見 荒牧重人

社会権規約をどう実現するべきか 東澤 靖

社会権規約の実施とNGOの役割――もう一つの国際人権規約の可能性 藤本俊明

資料 社会権規約委員会・総括所見:日本 連絡会議訳



[ロー・ジャーナル]

民訴法改正●公文書提出命令と今後の民事訴訟法改正の動き(中) 小林秀之

市民と行政訴訟●(4)二風谷ダム訴訟

   ――アイヌ民族への“償い”の言葉に代えた歴史的判決 保屋野初子



[ロー・クラス]

基本に学ぶ憲法●(19)・最終回 公共の福祉と経済的自由 植野妙実子

鳥瞰・契約法●(19)売主の債務の履行――財産権の移転 沖野眞已

論争・刑事訴訟法●(7)情況証拠による事実認定 川崎英明・水谷規男・石塚章夫

First Lessons in 担保物権法●(7)抵当権(6) 椿 寿夫

教えて!コーポレートファイナンス●(12)・最終回 「リスク」への挑戦 野村修也

司法書士最前線●(12)全国クレサラ・キャラバンと司法書士 林 順子

最新判例演習室●憲法/横田守弘 民法/田高寛貴 刑法/松宮孝明

             商法/鳥山恭一 民事訴訟法/斎藤 哲 刑事訴訟法/岡田悦典



[ロー・フォーラム]

 裁判と争点/立法の話題/最新立法インフォメーション/法曹フォーラム/メディア・フォーラム



[ライブラリー]

 新刊ガイド

 THE検察官LIFE/弁護士事件ファイル/アシタデイイヤ!/研究する女/司法書士の生活と意見/司法修習生/判事補メモ

 二〇〇一年度総目次



辺見庸「私はなぜ憲法改定に抵抗するのか」は著者都合により休載いたします。