雑誌詳細:法律時報  2002.4

2002.4 通巻 916号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
EU法の発展と展望
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
発刊年月
2002.03
雑誌コード
08027
判型
B5判

内容紹介

日本では未だ正当に認識されているとは言い難いEU法についての学界の認識を一新させるエポックメーキングな内容を目指す。EU法の国内法各分野へのインプリケーションに配慮し、EU法の基本的な理論的課題に正面から取り組む。

【法律時評】

民事手続法はどのように変わろうとしているのか 山本和彦

特集=EU法の発展と展望

   新世紀におけるEU法の可能性 須網隆夫

  第1部=EU法の発展と直面する課題

   EC法からEU法へ

     ――体制変化の含意と展望 中村民雄

   欧州司法裁判所とEC法の直接効果

     ――理論的再検討 庄司克宏

   EU基本権憲章の背景と意義 伊藤洋一

   超国家機関における民主主義

     ――EUにおける「民主主義の赤字」をめぐって 須網隆夫

  第2部=アジアの国家間秩序とEU

   アジアにおける国際経済法秩序 小寺 彰

   (座談会)東アジア国家間秩序の展望

     ――森嶋通夫著『日本にできることは何か

      ─東アジア共同体を提案する』を素材に 須網隆夫(司会)・小寺 彰

・中村民雄・藤原帰一



小特集=戦争の世紀から平和の世紀構築のために(日本学術会議企画)

  「平和の世紀構想」シンポジウムの趣旨 北野弘久

  平和への教育と教科書・子ども 寺崎昌男

  核兵器廃絶のために何が必要か 土山秀夫

  日本国憲法の歴史的位相 太田一男

  平和をつくる主体と方法――9月11日テロを契機に考える 君島東彦



【論説等】

 「公共の福祉」と「切り札」としての人権<国家と自由/憲法学の可能性43> 長谷部恭男



【B&Aレビュー】

 池田真朗著『債権譲渡法理の展開』

   ●民法学のあゆみ 石田 剛

 林幹人「不法原因給付における『給付』の意義――批判に答えて」

   ●刑事法学の動き 松宮孝明

 オッコー・ベーレンツ著 河上正二訳著『歴史の中の民法』 山田卓生



【メディア判例研究】

 内閣総理大臣の犯歴報道と名誉毀損――『噂の真相』訴訟 松井茂記



【労働判例研究】

 公立学校教育の定期健康診断(エックス線検査)受診義務の存否

   ――愛知県教委(減給処分)事件 矢部恒夫



【最高裁新判例紹介】

 刑事関係――平成13年11月12日第3小法廷決定(覚せい剤所持被告事件)

 刑事関係――平成13年11月14日第三小法廷決定(覚せい剤輸入被告事件)



【史料の窓】

 2・26事件と怪文書 堀口 修





●新法令解説

●文献月報・判例評釈

●メモランダム【BAレビュー】