雑誌詳細:こころの科学  (1997年 3月号)

(1997年 3月号) 通巻 72号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
家裁調査官
清水將之 編
定価:税込 1,175円(本体価格 1,068円)
発刊年月
1997.02
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
130ページ

内容紹介

揺らいでいる家庭、壊れかかった家族関係を修復する仕事師集団。それが家庭裁判所の調査官たちである。本特別企画では、その活躍ぶりが表に出てこなかった調査官たちの現場での活躍ぶり、少年事件・家事事件の当事者たちとの生々しい「こころのふれあい」をレポート。

●巻頭に・・ボランティア活動を考える 風祭 元



特別企画 家裁調査官



家裁調査官のために  土居健郎

家庭裁判所における人間行動諸科学の活用  野田愛子

家族と家庭  ─平均台上の片足起立  清水將之

揺れる家族へのアプローチ  頼藤和寛

健康心理学と家裁調査官への期待  徳重篤史

家庭裁判所の事件処理と家裁調査官の役割  太田 穣

少年事件からみた「いじめ問題」の諸相  勝田和彦

家事事件からみた「虐待」の諸相  中谷正昭

暴走する性  藤川洋子

「見えない子ども」の心理

 ─スティーブン・キングの世界から  大畑好司

高齢化社会と親族間紛争  阿部とも子

エッセイ:仕事と私

加藤貴生・小林郷子・近藤聡子・佐々木光郎・末益一雅

杉岡美幸 杉本洋二・中川 望・橋本和明



●論説

森田療法の今日性

  ─感情・欲望論からの見直し  北西憲二

ストーカー  ─愛と憎しみの病理  影山任左



●連載

シネマそしえて2

グライダーの少女を追うグースたち ─『グース』  杉山光信

概念の心理療法(13)発達  河合俊雄

こころのパトロジー(11)精神分裂病の周辺(4)

 ─「境界例化」をめぐって  松本雅彦

高齢者のメンタルヘルス─うつ病を中心に(6)

 高齢者の自殺(その1)  高橋祥友

個室論(15・終)個室という生き方  島田裕巳



●ほんとの対話

松本雅彦著『精神病理学とは何だろうか(増補改訂版)』  濱田秀伯

青木省三著『思春期 こころのいる場所』  村瀬嘉代子

グールディング著『さようならを告げるとき』  倉戸ヨシヤ

藤川洋子著『わたしは家裁調査官』  斎藤茂男



●こころの現場から

夜間診療の常連患者─(デイケア)  安斎三郎

鉄観音─(子どもの臨床)  山登敬之



総目次(67~72号)

伝言板