雑誌詳細:法律時報  2025年6月号

2025年6月号 通巻 1216号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
「親密圏」を規律する刑法
定価:税込 2,090円(本体価格 1,900円)
在庫あり
発刊年月
2025.05
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
176ページ
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内容紹介

「親密圏」に刑法的介入が期待される局面を検討し、その特性と固有の問題性を認識しつつ、新たな刑法学の在り方を模索する。


【法律時評】
トランプ騒動の伏線——ニューディール型行政国家の凋落?
  ……会沢 恒
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■特集=「親密圏」を規律する刑法
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企画趣旨——刑事法が「親密圏」を規律するとき……深町晋也

「親密圏」における保護責任者遺棄………松尾誠紀 

「親密圏」における死体遺棄等について……嶋矢貴之 

「親密圏」における性犯罪……鎮目征樹 

DV反撃殺人における正当防衛権の拡張可能性
——カナダ刑法を参照しつつ……和田俊憲 

「親密圏」におけるストーカー行為……遠藤聡太 

「親密圏」における財産犯
——親密圏内のカード流用事案を題材に……冨川雅満 

「親密圏」における医療同意と「代諾」……佐藤陽子 

児童虐待を巡る権限の適正な分配とその行使に関する刑事法的考察
  ……田中駿登 

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●論説
台湾におけるディープフェイクによる性的画像に関する
刑法規制の動向(下)……黄 士軒


●連載
メタ「法学入門」・8
民法学 その2……小粥太郎 

法的判断において「議論」が果たす役割の諸相
——法学と議論学との協働・5
租税法律主義はいかなる態様で租税法解釈を枠づけているか
——「議論」の構造からのアプローチ……藤谷武史 

民事法律扶助制度の改革・4
離婚事件の現場から見た民事法律扶助の現状と問題点
  ……岡村晴美 

憲法と家族法の交錯・6
親はどうして子どもの医療について意思決定できるのか
  ……中山茂樹 

行政法学のリ・デザイン——二元的思考を超えて・15-1
司法を志向する法執行(上)
——司法的執行と行政的執行のあいだ……堀澤明生 

名誉毀損・侮辱を巡る比較刑法研究・1-4
ドイツにおける名誉に対する罪(4)……嘉門 優 

拘禁刑時代の施設内処遇・8
刑事施設職員による「内側」からの職場の再構築に向けて
  ……森久智江 

公判外供述の比較法研究・4-2
イギリスの刑事手続上の公判外供述(2)……佐藤友幸 

【イギリス刑法の現在地】
公的品位蹂躙罪(Outraging Public Decency)の制定法化の提案
  ……東條明徳 

【特別刑法判例研究】
営業秘密侵害罪における秘密管理性要件…… 野村健太郎 

【労働判例研究】
総合職のみに社宅制度を適用することが間接性差別に該当すると
判断された事例——AGCグリーンテック事件
  ……柳澤 武 

【史料の窓】
経済封鎖と資源小国日本の苦悩……諸橋英一


新法令解説/文献月報・判例評釈/メモランダム



※「幻の創文社版『憲法綱要』とその批判的検討」は休載します。

法律時報 2025年7月号(1217号)

特集=これからの欧州と日本の法的連携を考える——デジタル製品パスポート、電池規則、CSDDDを中心に

世界の主要経済圏であるEUと日本が、どのように法的連携を築き、国際社会における競争の課題にどう対処していくのかを検討する。

■予価:税込2,090円/2025年6月27日発売