雑誌詳細:こころの科学  2025年1月号

2025年1月号 通巻 239号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
生きづらさと犯罪
──新たな支援に向けて
田島光浩/編
定価:税込 1,496円(本体価格 1,360円)
未刊
発刊年月
2024.12
ISBN
978-4-535-14139-1
雑誌コード
63957
判型
B5判

内容紹介

罪を犯した人が障害や逆境体験、生活困窮などを抱えていることは少なくない。司法や福祉にいま求められる視点や実践を取り上げる。

■巻頭に バトンを渡す……青木省三
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■特別企画 生きづらさと犯罪——新たな支援に向けて    
田島光浩=編(社会福祉法人南高愛隣会理事長)
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●総論
現代の生きづらさとどう向き合うか——下関放火事件と伴走型支援
  ……奥田知志

変わりゆく刑事司法——福祉との連携に向けて……林 眞琴


●当事者の体験から
コウセイラジオから見えてきたこと……芳賀美幸

僕の「生きなおし」を支えてくれているもの……クロダサトシ

当事者が当事者の「生きる」を支えるということ……市川岳仁


●犯罪・非行の背景
剥奪と犯罪——アタッチメントの視点から……工藤晋平

SOSを出せない子どもたち……青島多津子

女性たちの生きづらさ——掛け合わされる困難……大嶋栄子


●矯正施設や地域支援のこれから
拘禁刑の導入と刑務所の処遇——特性に応じた処遇の充実に向けて
  ……堀内美奈子

長崎刑務所における福祉プログラムの試み……阿部百合子・田島光浩

少年鑑別所における地域援助……福永瑞恵

孤立防止とコミュニティ形成支援……池田征弘

更生保護がめざす息の長い社会復帰支援……押切久遠

最後のセーフティネットから——救護施設という居場所……齋藤誠一

重罪を犯した人にこそ更生の機会を
——カリフォルニア州の終身刑と仮釈放者の声……坂上 香

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■論説
社会に働きかける「経験専門家」……下平美智代


■新連載
混沌の中で、「私」を結ぶ——自閉スペクトラム症と精神病理学(1)
自閉スペクトラム症の精神病理学……清水光恵


■連載
ケアを支える言葉と対話——こころを診る、そのまえに(7)
はじめて来た人と出会うときのこと……大石 智

みえているけど“気づかないこと”——ナラティヴの向こう側(9)
語らないこと、語れないこと……山本智子

こころとキャリアの羅針盤——働く人と職場を支える(10)
パワーハラスメントへの対応……松本桂樹

性暴力とわたしたち——未来を生きるレジリエンス(6)
回避症状とセルフケア……新井陽子


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■ほんとの対話
野島一彦『エンカウンター・グループの理論と実践』……伊藤義美

松本智子、中島美鈴
『子育て中の臨床心理士が書いた産後ママの「ココロ」に向きあう本』
  ……宮崎弘美

鴻巣麻里香『わたしはわたし。あなたじゃない。』……浅野恭子


■こころの現場から
クララが立った(福祉事務所)……高野正秀

本当に理解してほしいものは(弁護士事務所)……青木志帆


■伝言板

こころの科学240号(2025年3月号)

特集=みんなで考えた統合失調症の未来(40周年記念増大号)

統合失調症をめぐる四つの問いに、当事者・家族・支援者・医師それぞれの立場で向き合い、リカバリーと共同創造のヒントを探る。

●2025年2月17日発売予定/予価1,760円(特別定価)