雑誌詳細:法学セミナー  2021年12月号

2021年12月号 通巻 803号

  • 紙の書籍
  • 電子書籍
毎月12日発売
[特集1]
言論に対するゆるしと制裁
定価:税込 1,540円(本体価格 1,400円)
紙の書籍・POD・アーカイブズの価格を表示しています。
電子書籍の価格は各ネット書店でご確認ください。
在庫僅少
発刊年月
2021.11
雑誌コード
08069
判型
B5判
ページ数
122ページ
定期購読申込ページへ

内容紹介

SNSでの誹謗中傷によって自殺するなど、ネット上での発言が事件となることが増加している現状に鑑み、言論の自由とそれに対する制裁の是非を考える。

※『法学セミナー』の電子書籍Kindle版(法セミe-book)は、各号の特集記事部分を電子書籍化したものです。連載記事などは含まれていません。

__________________________

特集= 言論に対するゆるしと制裁
__________________________


侮辱罪の立法過程から見た罪質と役割
──侮辱罪の法定刑引き上げをめぐって
 ……嘉門 優 

オンラインハラスメントの刑法的規律
──侮辱罪の改正動向を踏まえて
 ……深町晋也 

讒謗律をめぐる言論と私人の名誉
 ……髙田久実 

ネット言論と表現の自由のこれから
 ……志田陽子 

インターネット上の名誉毀損と民法法理
 ……村田健介 

インターネット上の匿名誹謗中傷をめぐる民事紛争と法
──発信者情報開示請求制度・民事裁判手続の在り方をめぐって
 ……杉本和士 

媒介者責任の再検討
──プロバイダ責任制限法改正および関連する取組の意義と課題
 ……成原 慧

__________________________

●[法学者の本棚]
ある法学者(の本)との出会い……大澤 彩
  ──川島武宜『日本人の法意識』

●[#ゼミを語ろう]
明治大学法学部 内田幸隆ゼミ(刑法)

************************************

●[特別企画]組織・企業の刑事責任
組織罰実現に向けて克服すべき課題……津久井 進 

組織(法人)の幹部責任追及のためにも「組織罰」が必要
 ……大森重美 

今、なぜ「組織罰」か?──法人処罰の再定位……川崎友巳

************************************

●[新連載★]
憲法へようこそ(リレー連載)
 【第1回】ペットの生体販売は規制すべきか?
  ──職業選択の自由とその規制……片桐直人

歴史に学ぶ商法・会社法
 【第1回】会社とは何か……高田晴仁


●[連載]
ここに弁護士がいてよかった
 【第4回】あなたを呼ぶ声が聞こえますか……宮原一東

契約法を考える
 【第9回】意思欠缺とは何なのか?……山城一真

紛争類型で学ぶ民法演習
 【第20回】債権譲渡と対抗要件について学ぶ(基礎編)
  ──将来債権を含む債権群を目的とする譲渡担保を素材として
  ……千葉惠美子

債権法講義[各論]
 【第54回】一般的不法行為の成立要件(その3)……河上正二

裁判実務と対話する刑法理論
 【第9回】類型論に基づく共同正犯の構造化(その1)
  ……樋口亮介

************************************

●[最新裁判例研究]
憲 法……柴田尭史 
生殖補助医療における自己決定権

[大阪高判令和2・11・27LEX/DB:25568423]

行政法……日野辰哉 
刑事施設に収容中に受けた診療の記録の開示請求対象性
[最三判令和3・6・15裁時1770号19頁]

刑 法……品田智史 
占有離脱物横領罪における一時使用目的
[福岡高判令和3・3・29LEX/DB:25569468]

労働法……奥田香子 
ユニオン・ショップ協定に基づく雇止めの適法性
[名古屋地岡崎支判令和3・2・24労経速2453号32頁]

************************************

●[書 評]
大内伸哉 著
『誰のためのテレワーク?──近未来社会の働き方と法』
  ……島田陽一

井上達夫 著
『共生の作法〔増補新装版〕──会話としての正義』
  ……江藤祥平



法学セミナー2022年1月号
■予価1540円(税込)/2021年12月10日発売予定

特集= 応用科目へのいざない

基本7科目の学修をひと通り終えた読者に向けて、それらと連関し、つぎに学ぶべき法律科目のおもしろみ・醍醐味をお伝えします。