雑誌詳細:こころの科学  2020年7月号

2020年7月号 通巻 212号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
ひきこもりに現場で向き合う
二宮貴至/編
定価:税込 1,507円(本体価格 1,370円)
在庫あり
発刊年月
2020.06
ISBN
978-4-535-14112-4
雑誌コード
63957
判型
B5判
ページ数
144ページ
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内容紹介

長期化・高年齢化するひきこもり問題にどう向き合うか。多様な現場の取り組みを伝え、ひきこもり支援とは何かを明らかにする。

●巻頭に
「コロナの時代」を生き延びる………青木省三
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 ■ 二宮貴至=編
【特別企画】ひきこもりに現場で向き合う
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▼今、ひきこもりをどう捉えればよいのか
「ひきこもり」という記号の限界………小野善郎

ひきこもりに対するこれまでの支援と今後の課題………近藤直司

ひきこもりに対する地域支援………辻本哲士

支援の枠組みに関するこの10年の変化………太田順一郎

地域精神保健の現場からみたひきこもりの現状と課題
 ーー8050問題の本質を考える………原田 豊

不登校とひきこもり
 ーー学校が子どもたちを傷つけていないか?………和久田学

不登校からひきこもりへの移行
 ーーその要因となるもの………杉山登志郎


▼エッセイ
ゆきかきとこだまーー居場所に佇む………二宮貴至


▼「私」を見出し「明日」につなぐ現場の支援
地域における困難事例の対応
 ーー家族支援から当事者に向き合う………波床将材

「地方」でのひきこもり支援
 ーー当事者と地域の強みを活かす就労支援………山崎正雄・公文一也

8050事例を支援する………山下倫明

医療現場で出会うひきこもり………桑原 斉・池谷 和

ひきこもり本人と共に生きる家族からの相談………境 泉洋

生きづらさを抱える人たちへのソーシャルワーク
 ーー精神保健福祉士(PSW)として「そこにある」ことに向き合う
 ………池田千穂

ひきこもり地域支援センターにおける当事者のピア活動
 ………金谷尚佳・井川大輔
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■論説
ためこみ症治療における動機づけを高める工夫………五十嵐透子

■特別対談
トラウマと声・身体………斎藤 環・宮地尚子

■連載
精神分析と脳科学が出会ったら?(5)
「科学的心理学草稿」におけるこころの神経モデル………加藤隆弘

子どもから大人が生まれる時(3)
 子どもは芸術家………森口佑介

そだちとそだての道しるべ(8)
 非常事態の中で、子どもたちをいかに守るか………笠原麻里

メンタライゼーションとは何か(9)
 新型コロナウイルス時代のメンタライゼーション………池田暁史

もう一度カウンセリング入門(4)
 言葉の意味………国重浩一


■ほんとの対話
工藤晋平『支援のための臨床的アタッチメント論』………藤川洋子
渡邊拓也『ドラッグの誕生』………野口正行
福森 伸『ありのままがあるところ』………中島由宇

■こころの現場から
施設職員の専門性とは(児童養護施設)………楢原真也
「実はそれ、私が作ったんです」(精神科訪問診療)………青木 藍

■伝言板

『こころの科学』213号 (2020年8月17日発売)
予価本体1,270円+税

特別企画=秘密と嘘ーーその深層

臨床家や支援者を悩ませる「秘密と嘘」。守秘義務や深層心理をめぐる葛藤等について、さまざまな立場から対応や工夫を考える。