雑誌詳細:そだちの科学  2019年10月号

2019年10月号 通巻 33号

  • 紙の書籍
4、10月(年2回)発売
[特集1]
愛着とその障害
滝川一廣・杉山登志郎・田中康雄・村上伸治・土屋賢治/編
定価:税込 1,650円(本体価格 1,500円)
在庫あり
発刊年月
2019.10
ISBN
978-4-535-90733-1
雑誌コード
63957
判型
B5判
ページ数
124ページ
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内容紹介

幼児期・児童期における愛情の多寡が、その後のそだちの安定度にどう影響するのか? 「愛着の問題」を多角的に論じる。

幼児期・児童期にたっぷり愛情を受けて育った子どもと、虐待とはいえないまでもそうでない子どもとでは、その後のそだちの安定ぶりにも差が出てくる、ということは、臨床での実感としてもよく言われる。われわれ一般人の対人感覚においても、家族(親子)関係のよくない人とそうでない人とでは「他者との折り合い」という点でも差があるように思える。ただ、「愛着問題」はわかったようでよくわからないところもある。本特集がその「わからなさ」に一石を投じるものになれば、と願い、児童精神科の臨床場面のみならず、動物行動学、社会学、文化論などの知見も交えながら、「愛着問題」に迫る。

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特集= 愛着とその障害
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1=愛着とそだち
「 アタッチメント」を考える………………滝川一廣
アタッチメントの理論と臨床ーー最近の動向 ………………山下 洋
動物行動の脳科学から見る子の愛着と、養育環境の発達への影響
 ………村山綾子・黒田公美
精神科領域の愛着のトピックス ………………牧之段 学・岸本年史


2=愛着をめぐる現場
社会的養護と愛着(アタッチメント) …………………………西澤 哲
里親養育と愛着 ……………………………………………海野千畝子
児童相談所における愛着の理解と支援 …………………藤林武史
児童自立支援施設と愛着 …………………………………富田 拓
潜在的なSOSへの感受性ーー貧困地区の児童福祉から
 …………村上靖彦


3=愛着とその障害の治療論
虐待などない普通のそだちにおける愛着の問題 ………村上伸治
日本社会における母親像への問いかけ
 ーー愛着障害における母親支援に向けて …………山下亜紀子
愛着障害はどうしたら治せるのか? ……………………愛甲修子


4=エッセイ
こころはからだの細部に宿る ……………………………小林隆児 
乳幼児期の愛着と支援ーー愛着の受動性と能動性、そして支援
 …………………………青木 豊 
思春期におけるアタッチメント …………………………林もも子
アディクションと愛着障害 ………………………………小林桜児
彷徨う“as if”の行方 ………………………………………久保田まり


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●ブックガイド・学問領域の革新
『学校を変える いじめの科学』 和久田 学 …………杉山登志郎
『右脳精神療法』 アラン・N・ショア……………小林隆児
『心の病の「流行」と精神科治療薬の真実』 ロバート・ウィタカー
  ……………杉山登志郎


●連載
ラーニングダイバーシティの夜明け(新連載) …………村中直人
 (1)ラーニングダイバーシティとは何か

児童精神科治療の覚書 ………………………………………田中康雄
 (12)関わり—虐待してしまう親への支援
        
多様な関係の中で育つ子ども ………………………………土屋明日香
 (13)中学への進学


編集ノート

『そだちの科学』34号 

2019年4月発売予定 予価1500円+税