雑誌詳細:こころの科学  (2018年5月号)

(2018年5月号) 通巻 199号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
治療のための司法精神医学
五十嵐禎人/編
定価:税込 1,507円(本体価格 1,370円)
在庫あり
発刊年月
2018.04
旧ISBN
4-535-14099-8
雑誌コード
63957
判型
B5判
ページ数
140ページ
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内容紹介

近年の司法精神医学は精神鑑定のみならず本人の治療・社会復帰支援にも貢献している。様々な実践を現場の経験に基づいて取り上げる。

巻頭に——怖い人から、怖がっている人へ………青木省三

特別企画      五十嵐禎人=編
治療のための司法精神医学

▼総 論
司法精神医学における治療・支援の意義………五十嵐禎人
刑事司法と精神科医療のインターフェイスに関する法律と制度………平田豊明
医療観察法医療の現状と今後の課題・展望………竹田康二・平林直次
触法精神障害者のアセスメント………壁屋康洋
触法精神障がい者の入院治療………菊池安希子
医療観察法における地域(通院)処遇の現状と課題………三澤孝夫

▼犯罪加害者の支援
集団認知行動療法はいかにして性犯罪加害者の再犯を防止するのか………朝比奈牧子
少年犯罪の現状と加害少年への支援………桝屋二郎
家族における暴力加害者へのアプローチ——DV・虐待・高齢者虐待………信田さよ子

▼犯罪加害者の治療
物質使用障害・依存症………梅野 充
反社会性パーソナリティ障害………林 直樹
発達障害・知的障害の治療——性犯罪者治療プログラムの実践をふまえて………安藤久美子

▼矯正施設での取り組み
矯正施設における精神医療………奥村雄介
受刑者のメンタルへルスと再犯予防………東本愛香・富澤智史

■論説
育児困難を支える親子関係支援の実践——誰もが「安心感」を求めている………北川 恵

■連載
症状をもつ力(4)ちょっとひと休み………田中茂樹
イニシエーションとしての病(7)子猫の慈悲………糸川昌成
臨床に活きるトラウマインフォームド・ケア(3)「ウイルス」としてのトラウマ………野坂祐子
支援者支援学(11)被災地における支援者支援………野口 代
絲的ココロエ(12)こころがすさむ依存のしくみ(2)………絲山秋子
現場を変えるいじめの科学(19)わが子が加害者・被害者になったとき、保護者は何をすべきか………和久田学

■ほんとの対話
片岡美華、小島道生 編著『事例で学ぶ 発達障害者のセルフアドボカシー』………近藤武夫
村上靖彦『母親の孤独から回復する』………大嶋栄子

■こころの現場から
臨床や研究に臨んで誠実であること(児童養護施設)………楢原真也
分かち合いの力(グリーフケア)………飯島惠道

■伝言板 

『こころの科学』200号

特別企画=子どものこころと脳

青木省三・宮岡 等・福田正人/編
「こころと脳」という視点を踏まえて子どもの発達を考え、発達障害などのつまずきを理解し、治療や支援についても考える増大号。

2018年6月25日(月)発売予定 本体予価1550円+税