雑誌詳細:法律時報  2018年3月号

2018年3月号 通巻 1122号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
運送法・海商法改正に向けた動き——理論と実務からの検証
定価:税込 1,925円(本体価格 1,750円)
在庫なし
発刊年月
2018.02
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
156ページ

内容紹介

100年以上前に制定された運送・海商法は改正が予定されている。法改正は理論的・実務的にどのような意味を持つのか。研究者と実務家が対になり改正案の多面的検討を行う。

【法律時評】
「働き方改革推進整備法案」における政策矛盾……野田 進


■特集
運送法・海商法改正に向けた動き
——理論と実務からの検証

運送法・海商法改正案——今回の改正案の考え方……野村修也

荷送人の義務の理論的検討……清水真希子
荷送人の義務の実務的検討……雨宮正啓

運送人の責任の理論的検討……箱井崇史
運送人の責任の実務的検討……池山明義

傭船契約に関する総合的検討——実務的観点から……山口修司


■特別企画
PACLのこれまでの活動と課題
……金山直樹・加藤雅之・曽野裕夫・田岡絵理子・リット・デイビット・高杉 直


■小特集
アジアにおける日本法教育——「日本法教育研究センター」10年の回顧と展望

企画趣旨——アジアにおける日本法教育研究センターとは何か、それをどう考えるべきか……小畑 郁
行政法整備支援からみた法の学識者人材の養成……市橋克哉
アジアにおける日本法教育はどうあるべきか——立ち上げ時の模索の経験から……上地一郎

[座談会]アジアでの日本法教育の新段階——日本法教育研究センター事業10年余の経験から
……小畑 郁・瓦井由紀・宮島良子・杉田昌平・上地一郎


●連載
戦後憲法学の70年を語る——高橋・高見憲法学との対話・3-2
第8回 憲法訴訟論と審査基準論
……高橋和之・高見勝利/宍戸常寿・林 知更・小島慎司・西村裕一

原発問題から検証する公法理論・4-1
新規制基準における原子力安全の論理(上)
——継続的更新性・科学的客観性・民主的正統性・公益適合性確保の視点からの検討……岸本太樹

拐取罪を巡る比較法的・沿革的分析・3-2
オーストリア刑法における未成年者の引離しを巡る議論状況(下)
——両親による子の奪い合い事例を中心に……佐藤陽子


【B&Aレビュー】
吉村良一『市民法と不法行為法の理論』
●民法学のあゆみ……金丸義衡

山本和輝「正当防衛の正当化根拠について(1)〜(4・完)
——『法は不法に譲歩する必要はない』という命題の再検討を中心に」
●刑事法学の動き……飯島 暢

【判例評釈】
財物交付が要求されていない段階での詐欺未遂の成否……冨川雅満

【債権法判例の行方】
請負における注文者の報酬減額請求権の新設……水津太郎

【刑事訴訟法判例研究】
少年法55条による移送を受けた家裁による再度の逆送決定とそれに基づく再度の公訴提起の可否……山崎俊恵

【労働判例研究】
地位保全仮処分の効力と本案における使用者の責めに帰すべき事由の関係
——テーエス運輸ほか事件……倉茂尚寛

【史料の窓】
世界大戦勃発と日本の対独最後通牒……佐藤元英


新法令解説/文献月報・判例評釈/メモランダム

2018年4月号(2018年3月27日発売)予価1750円+税

特集=年長少年を含む犯罪者処遇と刑事実体法・手続法

少年法の適用対象年齢の引下げ、年長少年を含む犯罪者処遇、これと関わる刑事手続の在り方が法制審議会で議論されている。各論点の歴史と現在地を確認し、掘り下げる。

1 少年法改正の歴史と年齢引下げ……守屋克彦(元裁判官、元東北学院大学教授)
2 犯罪者処遇と刑事実体法……浅田和茂(立命館大学)
3 年長少年の利益からみた司法制度……須納瀬 学(弁護士)
4 起訴猶予等に伴う再犯防止措置の在り方……吉開多一(元検察官、国士舘大学教授)
5 福祉的措置と刑事訴追……黒澤 睦(明治大学)
6 自由刑の在り方……本庄 武(一橋大学)
7 若年受刑者を含む施設内処遇の在り方……武内謙治(九州大学)
8 社会内処遇の在り方……正木祐史(静岡大学)


小特集=性犯罪に関する刑法等の一部改正

2017年に刑法等が改正され性犯罪の厳罰化がなされた。改正の背景、立法時の規定の趣旨を理解するとともに、異なる解釈の可能性や今後のあるべき改正の方向性も模索する。

企画趣旨……塩見 淳(京都大学)
強制性交等の罪・準強制性交等の罪……北川佳世子(早稲田大学)
監護者わいせつ及び監護者性交等の罪……今井猛嘉(法政大学)
強盗・強制性交等及び同致死の罪……金澤真理(大阪市立大学)
親告罪規定の削除  池田公博 先生(神戸大学)