雑誌詳細:こころの科学  (2018年1月号)

(2018年1月号) 通巻 197号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
教師のSOS——メンタルヘルスを守る・支える
真金薫子/編
定価:税込 1,397円(本体価格 1,270円)
在庫あり
発刊年月
2017.12
ISBN
978-4-535-14097-4
雑誌コード
63956
判型
B5判
ページ数
120ページ
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内容紹介

教師の仕事に特有の困難、メンタルヘルス不全への具体的支援等を取り上げ、悩める学校現場に改善のヒントとエールを贈る。

巻頭に——精神科診断が身体医療の課題を隠す?………宮岡 等

特別企画    真金薫子=編
教師のSOS——メンタルヘルスを守る・支える

▼教育現場で起こっていること
教師という仕事と、陥りやすいこころの不調………新井 肇
子どものトラブルに向き合う——教育実践・教員組織とメンタルヘルス………河村茂雄
むずかしい親との付き合い——クレーム問題から考える………嶋崎政男
新任、転勤の落とし穴………和井田節子
出しにくきもの、SOS——高等学校での経験から………淺谷 豊
学校現場におけるメンタルヘルスと管理職の仕事………井上 惠
教師のメンタルヘルスと養護教諭——保健室は教師にとっても駆け込み寺………玉置美惠子
保育士・幼稚園教諭の仕事とメンタルヘルス………高木 亮

▼教師とつながる・こころを支える
スクールソーシャルワーカーの立場から教師を支える………奥村賢一
精神科医の立場から………真金薫子
教職員メンタルヘルスカウンセラーの活動から………土井一博
教師の復職支援の現場から………溝口るり子
学校で起こる保護者トラブルへの法的対応………山下敏雅
「助けて」と言えない教師の理解と援助——援助要請の心理学………本田真大
頑張りすぎてしまう教師のための上手に頑張るスキルの話………竹田伸也


■論説
脳画像研究からみえるこころ——強迫性障害の知見を通して………中尾智博

■新連載
臨床に活きるトラウマインフォームド・ケア(1)トラウマの「レンズ」を通して見えるもの………野坂祐子

■連載
現場を変えるいじめの科学(17)いじめが生じた後の具体的介入………和久田学
支援者支援学(9)派遣組と留守組との良好な関係………長峯正典
絲的ココロエ(10)過ぎた方便………絲山秋子
症状をもつ力(2)カウンセラーも悩む親………田中茂樹
イニシエーションとしての病(5)螺旋の科学………糸川昌成

■ほんとの対話
松本俊彦、古藤吾郎、上岡陽江 編著『ハームリダクションとは何か』………信田さよ子
鈴木慶太+飯島さなえ 監修、TEENS執筆チーム 編著『発達障害の子のためのハローワーク』………梅永雄二

■こころの現場から
物語の力(児童養護施設)………楢原真也
もう一つの場所(3)(高齢者デイサービス)………上野冨紗子

■伝言板

こころの科学198号

特別企画=現場から考える愛着障害(仮)

予定目次
*総論
・愛着の定義の変遷と混乱―なぜ「愛着」は臨床現場に定着してきたのか
……………遠藤利彦(東京大学大学院教育学研究科)
・愛着研究の現状と課題―ルーマニア研究の課題等を踏まえて…久保田まり(東洋英和女学院大学人間科学部)
・愛着障害の定義とその意義……………………………………山下 洋(九州大学病院子どものこころの診療部)
・愛着障害の生物学的研究の臨床応用の可能性………友田明美(福井大学子どものこころの発達研究センター)
・精神科医療での愛着の把握と対応―成人期に至るまで……………田中 究(ひょうごこころの医療センター)

*各論
・愛着理論を活用した保健師活動による児童虐待予防の可能性…………………………中板育美(日本看護協会)
・周産期から新生児期の愛着形成の支援………………………永田雅子(名古屋大学大学院教育発達科学研究科)
・発達障害と愛着…………………………………………………………………近藤清美(帝京大学文学部心理学科)
・精神科クリニックにおける親子関係支援―精神障害をもつ親への支援…………朝枝清子(クリニックおぐら)
・乳児院における愛着理論の実践………………………………河崎佳子(神戸大学大学院人間発達環境学研究科)
・児童養護施設における愛着障害への取り組み…………………………………………内海新祐(川和児童ホーム)
・心理治療施設、児童養護施設における愛着障害事例への介入…………三ケ田智弘(大分こども療育センター)
・児童精神科病棟における愛着障害の治療……………………中西大介(三重県立子ども心身発達医療センター)
・児童相談所における愛着障害治療の可能性…………………………安常 香(広島県西部こども家庭センター)