雑誌詳細:法学セミナー  2016年4月号

2016年4月号 通巻 735号

  • 紙の書籍
毎月12日発売
[特集1]
法学入門2016
定価:税込 1,540円(本体価格 1,400円)
在庫なし
発刊年月
2016.03
雑誌コード
08069
判型
B5判
ページ数
118ページ

内容紹介

法律学をこれからはじめる初学者に向けて、法律学の基本六法(憲法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法)の魅力を法学研究者が語る法学入門特集。法律学を学ぶおもしろさを実感できる!

法学入門2016

[憲法] 憲法の意義──「あたりまえ」を守る……玉蟲由樹
[民法] 「日常」と「非日常」の民法……白石 大
[商法] 商法の世界をのぞいてみよう……笹岡愛美
[民事訴訟法]「是非に及ばず」……清水 宏
[刑法] これから刑法を勉強するみなさんへ……園田 寿
[刑事訴訟法] 刑事法学学習の要点……正木祐史

[法学者の本棚]
我妻栄の青春……七戸克彦
金田一他人『身も魂も──金田一他人遺稿』

[ロー・ジャーナル]
メディアゼミ・フォーラム2015/2016
……上智大学 田島泰彦ゼミ/立教大学 服部孝章ゼミ
メディアは大事な問題を伝えているか
――安保法制やシリア・難民問題などをめぐって

[ロー・アングル]
【新連載】恋の法廷式 1……北尾トロ
いたわり合う夫婦の復讐劇

わたしの仕事、法つながり[ひろがる法律専門家の仕事編]12……杉山翔一
スポーツADRに携わる法律家の役割
──スポーツ分野の法務に関わる法律家の一例

【最終回】新・法令解釈・作成の常識 22……吉田利宏
法令立案についての技術(8)附則の書き方など

[ロー・クラス]
【新連載】公共空間を考える──技術者として法を語る 1……妹尾慎吾
建築における専門家の役割と立場──スイスと日本との決定的な差

【新連載】刑事訴訟法の思考プロセス1……斎藤 司
刑事訴訟法を支える思考──刑事訴訟法における規律の意味を理解する

【新連載】債権法講義[各論]1……河上正二
序説(1)──債権各論の対象と契約法

プラスアルファについて考える基本民法 13……武川幸嗣
抵当権と時効・その1──抵当権時効の特色と第三取得者の地位

株式会社法の基礎 9……久保田安彦
取締役の利益相反取引

応用刑法1──総論 7……大塚裕史
抽象的事実の錯誤

財産犯バトルロイヤル 16……高橋則夫
強盗から強殺へのアップグレード──強盗致死傷罪における「強盗の機会」

[最新判例演習室]
憲法/斎藤一久
夫婦同氏原則を定める民法750条の合憲性
[最大判平27・12・16 LEX/DB25447651]

行政法/朝田とも子
女性再婚禁止期間規定の100日超過部分についての違憲訴訟
[最大判平27・12・16 LEX/DB文献番号25447652]

民法/松浦聖子
犬の咬傷事故を原因として第三者に生じた賃料収入喪失と飼主の賠償責任
[東京高判平25・10・10 判時2205号50頁]

商法/鳥山恭一
補正によるキャッシュ・アウトの公正な価格
東宝不動産株式会社事件
[東京地決2015・3・25 金判1467号34頁(即時抗告)]

民事訴訟法/川嶋四郎
事前求償権を被保全権利とする仮差押えと事後求償権の時効中断効
[最三小判平27・2・17 民集69巻1号1頁、判タ1412号129頁]

刑法/松宮孝明
公訴時効廃止の遡及適用と事後法の禁止
[最一小判平27・12・3 裁時1641号6頁]

刑事訴訟法/中島 宏
勾留中の被告人が所持するノートや信書の任意提出と接見交通権
[千葉地判平27・9・9 裁判所HP659/085659_hanrei.pdf]

労働法/山下 昇
小規模組織における作業能力等の不良を理由とする普通解雇の有効性
海空運健康保険組合事件
[東京高判平27・4・16 労判1122号40頁]

[ライブラリー]
ブック・レビュー
内田博文=著
『戦争と刑法──戦時治安法制のつくり方』
中谷雄二

新刊ガイド

[ロー・フォーラム]
裁判と争点
立法の話題

[コラム]
判事補メモ
司法書士の生活と意見
弁護士事件ファイル

5月号(2016年4月12日発売)予価本体1400円+税

特集=ヘイトスピーチ/ヘイトクライム──理論と政策の架橋

昨年7月号の同名特集では「歴史性」と「非対称性」をキーワードにして被害の質への理解を深め、法規制や司法をはじめとして広く被害防止と救済のための方策を検討した。前特集の問題意識を引き継ぎ、憲法・刑事法・民事法上ほかの諸問題を検討する。

・予定目次

ヘイトスピーチ規制消極説の再検討……奈須祐治
現在の刑事司法とヘイトスピーチ……櫻庭 総
ヘイトクライム規制の憲法上の争点……桧垣伸次
ヘイトスピーチに対する民事救済と憲法……梶原健佑
地方公共団体によるヘイトスピーチへの取り組みと課題……中村英樹
座談会「理論と政策の架橋に向けて」