雑誌詳細:法学セミナー  2016年1月号

2016年1月号 通巻 732号

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毎月12日発売
[特集1]
死刑の論点
定価:税込 1,540円(本体価格 1,400円)
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在庫なし
発刊年月
2015.12
雑誌コード
08069
判型
B5判
ページ数
122ページ

内容紹介

裁判員裁判が定着し18歳選挙権の実施を控えたいま、死刑制度と市民の関係はこれまでよりも深まっている。死刑をめぐる従来の議論をおさえ、最新の論点も紹介する。

※『法学セミナー』の電子書籍Kindle版(Nippyo One Theme e-Book)は、各号の特集記事部分を底本とし電子書籍化したものです。連載記事などは含まれていません。

[特集]死刑の論点



18歳の君に――あなたは、死刑を言い渡しますか? ……石塚伸一

死刑の基準――永山基準は葬り去られたのか ……永田憲史

グローバルな視点から見た死刑制度 ……寺中 誠

死刑存廃論の系譜と展開 ……前田 朗

執行方法からみた死刑の残虐性 ……正木幸博

死刑事件の手続 ……笹倉香奈



[特別企画]

開かれた政府と表現の自由の今

世界の開かれた政府と表現の自由、情報の自由の今 ……デイビッド・バニサー



[法学者の本棚]

法規範の原点はどこにあるか……野川 忍

カール・バルト『ローマ書講解(上)(下)』



[ロー・ジャーナル]

最高裁判所大法廷での再婚禁止期間と夫婦同氏強制制度に関する2つの訴訟の弁論を傍聴して……小竹 聡

フリーランス表現者43人による特定秘密保護法違憲訴訟――東京地裁判決2015年11月18日……林 克明



[ロー・アングル]

わたしの仕事、法つながり[ひろがる法律専門家の仕事編]9……黒田 薫

知財弁護士の仕事



憲法判例再読――他分野との対話 2……山本真敬・小石川裕介

薬局開設距離制限事件(薬事法事件)――適正配置規制とその背景



新・法令解釈・作成の常識 19……吉田利宏

法令立案についての技術(5)実体的規定の書き方(2)



開発法学のフロンティア――政治・経済と法 22……松尾 弘

脱宗教国家の模索と法改革――バングラデシュにおける政治・法・経済の動態



[ロー・クラス]

プラスアルファについて考える基本民法 10……武川幸嗣

取引的不法行為



株式会社法の基礎 7……久保田安彦

募集新株予約権の発行手続と株主の救済策

応用刑法1―総論4……大塚裕史



過失犯論(1)――過失犯の構造と過失の認定方法

財産犯バトルロイヤル13……杉本一敏

預金が増えているんです――誤振込金の払戻し



[最新判例演習室]

憲法/麻生多聞

公判調書整理期間を規定する刑訴法48条1項の合憲性

[最一小決2015・8・25 LEX/DB文献番号25447426]



行政法/山下竜一

不利益に係る聴聞の主宰者の選定の瑕疵(控訴審)

[名古屋高金沢支判平27・6・24 LEX/DB文献番号25540747]



民法/松浦聖子

不法行為に基づく損害賠償と労災保険給付との損益相殺的調整

[最大判平27・3・4 判時2264号46頁]



商法/土岐孝宏

国際航空運送人の損害賠償責任にかかる出訴期間の制限

[東京地判平26・12・2 判タ1414号329頁]



民事訴訟法/上田竹志

訴訟係属中に主債務が弁済された保証債務不存在確認訴訟の帰趨

[福岡高判平27・3・12 金判1474号16頁]



刑法/本田 稔

防衛行為と同時に現行犯逮捕として行なわれた行為の違法性阻却の判断方法

[東京高決平成25・3・27 判タ1415号180頁]



刑事訴訟法/中島 宏

被害状況等の再現結果を記録した実況見分調書

[最一小決平27・2・2 判時2257号109頁]



労働法/山下 昇

長時間労働とパワハラによる医師のうつ病発症・自殺と損害賠償責任

公立八鹿病院組合ほか事件

[広島高松江支判平27・3・18 労判1118号25頁]



[ライブラリー]

ブック・レビュー



ロナルド・D・ロタンダ=著

当山尚幸・武田昌則・石田京子=訳

『アメリカの法曹倫理 ――事例解説〔第4版〕』……須網隆夫



新刊ガイド



[ロー・フォーラム]

裁判と争点

裁判員でストレス、2審も敗訴

経験者の控訴棄却、運用も「違法なし」



立法の話題

無人航空機(ドローン)の飛行ルールを整備

航空法の一部改正



最新立法インフォメーション



[コラム]

判事補メモ

弁護士事件ファイル 

2月号(2016年1月12日発売)予価本体1400円+税

特集=公共空間を考える――技術者として法を語る

現代社会の「公共」が抱えるさまざまな問題について、専門家は何ができるのか。本特集では新国立競技場問題と安全保障関連法制をテーマに、建築家と憲法学者が対話をする。



・予定目次

企画の趣旨……駒村圭吾

[シンポジウム]新国立競技場・集団的自衛権問題を考える(仮)……山本理顕・木村草太

[座談会]公共空間を考える(仮)……木村草太・駒村圭吾、山本理顕