雑誌詳細:統合失調症のひろば  (2013年秋号)

(2013年秋号) 通巻 2号

  • 紙の書籍
3、9月(年2回)発売
[特集1]
治るってどういうこと?
杉林 稔・高木俊介・横田 泉・鈴木康一・小川 恵・工藤潤一郎/編 中井久夫・星野 弘・中村ユキ/編集協力
定価:税込 1,676円(本体価格 1,524円)
在庫僅少
発刊年月
2013.09
ISBN
978-4-535-90742-3
雑誌コード
63956
判型
B5判変型
ページ数
178ページ

内容紹介

幻聴や妄想といった症状をとることが「治る」ことではないはず。生きづらさを抱え込まずに生きる方途を再考してみよう!

●特集によせて「もちつもたれつ」―――横田 泉



●座談会:薬物療法の陰で見落とされてきたこと(門眞一郎・高木俊介・依田雍子)



●インタビュー:中井久夫の臨床作法(星野弘)



●エッセイ:星野弘先生と私(中井久夫)



[特集]治るってどういうこと?



PART1 病いをどう生きるか



統合失調症が治るということ…………………………………………秋山 望

うつ病を体験した精神科医の立場から………………………………蟻塚亮二

僕には幽霊が見えない…………………………………………………中村亮太

今を生きる、私の「回復」……………………………………………竹林雅美

精神障害者に就労支援を――“ピア”の視点から回復を考える…森 実恵

自己決定と回復…………………………………………………………石山貴博

グリーフワークから家族SSTへ……………………………………松山良子

赤くて、大きな、丸い月………………………………………………三枝ゆき

“統失”の友人「神」…………………………………………………五十嵐俊治

精神障害者をもつことになった家族の葛藤…………………………大畠信雄

科学者として、精神科医として、そして子供として………………糸川昌成



PART2 「治す」ことの可能性と限界



「社会復帰」促進の前に、急性期医療の改善を……………………加藤史章

精神科医はなぜ「反復」をしないのか………………………………村田久行

「ハートビート・コーラス」は希望という名の歌声で……………梓澤まり

慢性統合失調症患者の治癒像を考える………………………………広沢正孝

生きていく苦労をともに重ねて………………………………………新居昭紀

「なおる」ということ…………………………………………………塚本千秋

回復期を迎えた患者とのささやかな営み……………………………江畑敬介

「治る」に大切なことは添い、ともに考え続ける関係……………赤松晶子

治ることについて考える………………………………………………杉林 稔



●私たちが知りたいこと

岡本クリニックメンタルケア室メンバー有志による

統合失調症をもつ私たちの意見



読書のひろば

 『東京のドヤ街・山谷でホスピス始めました。「きぼうのいえ」の無謀な試み』山本雅基――宮西勝子

  『現場で役立つ早引き介護用語図解辞典』柴田範子監修――森 実紗

  『俺はまだ本気出してないだけ』青野春秋――加藤史章

  『義男の空』エアーダイブ――たろこまま

  『いやげ物』『カスハガの世界』みうらじゅん――横田 泉

  『こころ』谷川俊太郎――杉林 稔

  『The COMPLETE BEATLES Recording sessions』マーク・ルウィソーン――鈴木康一

  『行って見て聞いた精神科病院の保護室』三宅 薫――小川 恵



●コラム 侏儒のことだま…長山昌文

     障がい者手帳を使ってクラシック音楽を気軽に楽しもう!…小林兼介



●連載  病気になる前よりも元気(2)

     かけがえのない出会い………………………………………川北 誠

     D列車で行こう!(2)…………………………………………雨音

     毎日がてんやわんや(2)「連携ノート」……………………中村ユキ

●新連載 『読者の方々からの質問に答えます!』…………………高森信子



●エッセイ 入浴・公衆衛生・におい

      人はなぜ入浴するようになったのか……………………横田 泉



●論説 自閉症と統合失調症の当事者が互いに思ったこと(後編)村田豊久

●論説 抗精神病薬の神話(後編)統合失調症に対する薬物治療への盲信から脱するために…高木俊介



●詩「自分」 松井なおこ

編集だより

統合失調症のひろば3号 2014年3月刊行予定

特集=薬でできること、できないこと(仮題)