雑誌詳細:数学セミナー  2013年8月号

2013年8月号 通巻 622号

  • 紙の書籍
毎月12日発売
[特集1]
ワイルを読む
定価:税込 1,153円(本体価格 1,048円)
在庫なし
発刊年月
2013.07
雑誌コード
05423
判型
B5判
ページ数
94ページ

内容紹介

ヘルマン・ワイル(1885-1955) がリーマン面についての論文を発表して今年で100年。この「リーマン面」も含め、ワイルの著作で翻訳されたものを「ワイルの代表的な数学研究」と位置づけ、どのような数学を展開し影響を及ぼしてきたのかを紐解いていく。

■特集 ワイルを読む



『リーマン面のイデー』に見るワイルのイデー……高瀬正仁   8

『空間,時間,物質』……飛田武幸   13

『群論と量子力学』について……平井 武   18

『シンメトリー』……新井朝雄   25

数学と哲学のあいだ/ワイル『数学と自然科学の哲学』を読む……野家啓一   30

『古典群』……高橋礼司   36



学校数学から見える数学の風景

      数と図形……浪川幸彦   53

基礎講座・見える群論入門

      剰余類:空間からの解放……脇 克志   58

森毅の主題による変奏曲

      集合論(1)……梅田 亨   65

記号論理の手習い

      述語論理の意味論……高崎金久   73



coffee break/大学教員の夏休み……松井泰子   1

こどもの目・おとなの頭/ティーカップの音……時枝 正   2

数セミパズル部通信 ニコリ号外/スリザーリンク……ニコリ   64

折って楽しむ折り紙セミナー/立方体の中の双曲放物面……前川 淳   80

エレガントな解答をもとむ   ●出題=山田修司+伊藤仁一   6

               ●解答=今井貞三+小谷善行   82



コンピュータ将棋の進展……小谷善行   42

新型ロケット“イプシロン”をみつもる……半揚稔雄   48



数セミメディアガイド

   『高校数学と大学数学の接点』……奥間智弘   90

   『「地震予知」にだまされるな!』……関口次郎   91

    今月のベスト10  91

    情報コーナー  92



   よこがお  72

2013年9月号(8月12日発売)予価1100円(税込)

特集=深遠なる複素関数

複素関数以前に、複素数が高校数学の躓きになっている人もいるのではないだろうか。今回は複素数や複素平面の扱いから入り、複素関数の基礎、そしてその先にあるトピックの一つとしてタイヒミュラー空間まで紹介し、複素関数論の奥深さをかいま見る。