雑誌詳細:こころの科学  (2013年1月号)

(2013年1月号) 通巻 167号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
身体表現性障害
体にあらわれるこころの病気
宮岡 等
定価:税込 1,362円(本体価格 1,238円)
在庫なし
発刊年月
2012.12
ISBN
978-4-535-14067-7
雑誌コード
63956
判型
B5判
ページ数
124ページ

内容紹介

本人の著しい苦痛にもかかわらず、原因不明とされ診療科のはざまで迷走しがちな疾患群について、その概念・診断・対応を詳解する。

■巻頭に──Disease mongering………宮岡 等

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 特別企画      宮岡 等=編

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身体表現性障害──体にあらわれるこころの病気



●総説

           身体表現性障害とは………宮岡 等

           身体表現性障害の診かたとその対応………青木省三・三浦恭子・村上智子・山田了士

           ICD‐11およびDSM‐5における身体表現性障害の動向………丸田敏雅・松本ちひろ・飯森眞喜雄

●国際疾病分類に含まれる疾患

           身体化障害………船津浩二・池田真優子・曽我愛佳・白川 治

           心気障害………稲垣卓司

           身体表現性自律神経機能不全………堀川直史

           持続性身体表現性疼痛障害………宮地英雄

●身体表現性障害に含めることもある疾患

           転換性障害(転換ヒステリー)………山崎友子・三浦文華

           身体醜形障害(醜形恐怖)………横山富士男

           自己臭恐怖………朝倉 聡

●身体表現性障害との合併や鑑別

           身体型妄想性障害との合併や鑑別………西岡和郎

           統合失調症、うつ病との併存・鑑別の考え方………多田幸司

●世代別・身体科にみる身体表現性障害

           子どもの身体表現性障害と診断における注意点………神谷俊介・井上勝夫

           高齢者の身体表現性障害と診断における注意………小田陽彦

           MUSとFSS──身体愁訴に焦点を合わせた概念………岡田宏基

●検査で異常がみられない身体疾患と身体表現性障害

           慢性疲労症候群………岡 孝和/線維筋痛症………長田賢一

           機能性ディスペプシア………金子 宏/緊張型頭痛………端詰勝敬

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■論説        「ひきこもり」ラベルをめぐるダイナミクスと戦略──「障害/非障害」を超えて………堀口佐知子

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■連載        この病、この一曲(4)あばれはっちゃくの生きづらさとADHD………井上祐紀

           社会脳は「臨床の知」となるか(3)精神疾患の起源と「なぜなぜ物語」………村井俊哉

           精神科から世界を眺めて(11)グイン・サーガ………風野春樹

           子どものこころ・子どもの遊び(17)視覚障害をもつ子どものプレイセラピー………須藤春佳

           うつ病の誤解と偏見を斬る!(4)「現代型うつ病」をめぐる混乱を斬る(その2)………坂元 薫

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■ほんとの対話    内海 健『さまよえる自己』………神田橋條治

           細澤 仁『実践入門 解離の心理療法』………成田善弘

           ガミー『現代精神医学のゆくえ』………加藤忠史

           伊勢田堯、小川一夫、長谷川憲一編『生活臨床の基本』………堀口 淳

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■こころの現場から  「いじめ」が事件になるとき──(保健室)………すぎむらなおみ

           インターネットの落とし穴──(就労支援)………石井京子



■伝言板

こころの科学168号

特別企画=精神疾患は軽症化しているのか

福田正人/編

疫学的視点から(川上憲人・土屋政雄)/地域・社会・文化の中の精神疾患(窪田 彰)/当事者と家族からみた軽症化のための支援(夏苅郁子)/軽症化はなぜ進行したのか(市橋秀夫)/精神科クリニックの現場から(上ノ上一寛)/精神科病院の現場から(高沢 彰)/総合病院の現場から(渡邊衡一郎)/福祉の現場から(田尾有樹子)/大学の現場から(内田千代子)/気分障害は軽症化・慢性化しているのか(内海 健)/不安障害は軽症化しているのか(熊野宏昭)/強迫性障害は軽症化しているのか(飯倉康郎)/統合失調症は軽症化しているのか(武井教使)/発達障害は軽症化しているのか(米田衆介)/パーソナリティ障害は軽症化しているのか(林 直樹)ほか



※2月25日発売予定/予価1500円(税込)