雑誌詳細:こころの科学  (2011年9月号)

(2011年9月号) 通巻 159号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
子ども虐待
小野善郎/編
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
在庫僅少
発刊年月
2011.08
ISBN
978-4-535-14059-2
雑誌コード
63956
判型
B5判
ページ数
152ページ
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内容紹介

一般の認知は高まったが、虐待件数の増加は止まらない。多様な観点から複雑な現実を見つめ直し、これからの対応・支援を探り出す。

巻頭に――精神疾患が重点疾患に/岡崎祐士



●総論

子ども虐待の視座/小野善郎



●対応の実態

子どもの虐待のサインに気づく/山本恒雄

育児困難と子ども虐待/鏑木康夫

虐待通告と初期対応――児童相談所の現場から/衣斐哲臣

スクールソーシャルワークの可能性――子ども虐待に対応できる環境を目指して/安藤操里

家族と暮らせない子どもたち――「いつでも帰っておいで」・里親土井ホームの実践/土井高徳

「虐待者」と呼ばれる親の支援ニーズ/金井 剛



●被害の実態

虐待を受けた子どもの身体所見――法医学的視点から/河野朗久・西 克治

子どもの脳に残る傷跡――癒やされない傷/友田明美

子どもの行動に及ぼす影響/古田洋子



●現状を見据えて

戦後日本の主な虐待事件をめぐって/増沢 高

子ども虐待の社会学――社会的責務としての子どもの養育/上野加代子・吉田耕平

子ども虐待と社会的養護――倒錯と構築と/津崎哲雄

子ども虐待と子どもの権利/中川利彦

子ども虐待の現状とこれからの対応/川崎二三彦





特別寄稿 東日本大震災に対するこころのケア活動・

     岩手の最前線から(1)岩手医科大学における初動期から初期の支援

     /大塚耕太郎・酒井明夫



論説 てんかんと自動車運転適性/風祭 元



   学校現場のオクサレサマとカオナシ

   ――続・臨床風景に現れる『千と千尋の神隠し』

   /岩宮恵子



連載 新世代の認知行動療法入門(11)弁証法的行動療法(2)/熊野宏昭

   ビミョーな子どもたち(12)(最終回)

   忘れられがちな思春期の統合失調症/武井 明

   うつの医療人類学(3)鬱、ジェンダー、回復(1)/北中淳子

   精神科から世界を眺めて(3)万物理論/風野春樹

   子どものこころ・子どもの遊び(9)知的障害児と遊戯療法/森脇和子

   贖罪とは何か(4)僕たちのロード/青島多津子



ほんとの対話 兼本浩祐『心はどこまで脳なのだろうか』/熊木徹夫

       中村ユキ『マンガでわかる! 統合失調症』/野村総一郎

       角野善宏『心理療法を実践する』/前川美行



こころの現場から そのとき思い出すもの――(児童養護施設)/内海新祐

         学校で「ひとりで食べる」とは――(保健室)

         /すぎむらなおみ



伝言板

こころの科学160号

特別企画=心理療法以前

10月25日(火)発売予定/予価1200円(税込)