雑誌詳細:法学セミナー  2011.5

2011.5 通巻 677号

  • 紙の書籍
毎月12日発売
[特集1]
「正義論」への招待――憲法・法哲学から“サンデル”を読む
定価:税込 1,257円(本体価格 1,143円)
在庫なし
発刊年月
2011.04
雑誌コード
08069
判型
B5判
ページ数
140ページ

内容紹介

空前の人気を博した「ハーバード白熱教室」。サンデル教授の授業は、法律学の学習者にも有益な示唆を与えている。サンデルブームを法哲学、憲法学から分析、平易に解説する。

[特集] 「正義論」への招待――憲法・法哲学から“サンデル”を読む



[イントロダクション]サンデル現象からの〈共同体〉論・再考……谷口功一

グローバルな教育とローカルな学術共同体……大屋雄裕

功利主義からサンデルまでの長い話……安藤 馨

サンデル・シアターの舞台裏……若松良樹



[座談会]

サンデル再読解/憲法と法哲学……駒村圭吾・阪口正二郎・山本龍彦・大屋雄裕・谷口功一



[巻頭言]

検察の不祥事と裁判所の役割……木谷 明



[ロー・ジャーナル]

韓国「国民参与裁判」の視察を終えて……上口達夫



[ロー・アングル]

モチベ(motive)――ある日本人のフランス留学体験記……浦中千佳央



記者ときどき学者の憲法論 14……山田隆司

顔の傷と男女差別



法科大学院の論点 8……松本三加

ロースクールにおける都市と地方



現行民法典を創った人びと 25……七戸克彦

組織再編後の委員(1)河村譲三郎(2)富谷鉎(しょう)太郎



[ロー・クラス]

[最終回]プロト・ディシプリンとしての読むこと 憲法 13……蟻川恒正

憲法事例問題の解き方



憲法訴訟の現代的転回――憲法的論証を求めて 8……駒村圭吾

[第1部/憲法的論証の型]審査密度の多段階化(1)――合理性と必要性の審査



憲法ゼミナール――part.1「判例」を読む 2……中林暁生

下級審の裁判例を通して「判例」を読む



物権法講義 7……松岡久和

所有権(6)――不動産登記制度と登記請求権



担保物権法講義 18……河上正二

第6章:非典型担保(その2)――権利移転型担保・譲渡担保(1)



セカンドステージ債権法 65……野澤正充

共同不法行為(1)――意義・要件



基本事例で考える民法演習 2……池田清治

表見代理と詐欺――静的安全と動的安全



国際民事訴訟法講義――国内訴訟から考える 20……古田啓昌

国際証拠調べ(その4)



刑法総論の考え方 26……松原芳博

共犯の処罰根拠・その2

――共犯成立の時間的限界・承継的共犯・共犯関係からの離脱・共犯と中止



刑事訴訟法入門 14……緑 大輔

起訴状の記載と審判の対象――訴因の特定・明示



[最新判例演習室]

憲法/榎 透

と畜場廃止に伴う支援金と損失補償

最三小判2010・2・23 判時2076号40頁



行政法/石井 昇

普通地方公共団体による寄附・補助における「公益上必要がある場合」の意義

最二小判2011・1・14 裁判所HP 20110114143425.pdf



民法/中川敏宏

予告登記と94条2項類推適用における虚偽の外観

名古屋高判平21・2・19 判時2045号123頁



商法/鳥山恭一

総会決議後の組織再編と決議取消しの訴え――日本高速物流株式会社事件

東京高判2010・7・7 金判1347号18頁(控訴棄却・確定)



民事訴訟法/上田竹志

訴訟要件の存否判断において審判権の限界が問題となる場合(2)

大阪高判平22・1・28 判タ1334号245頁



刑法/豊田兼彦

キャッシュカードの暗証番号を聞き出す行為と2項強盗罪の成否

東京高判平21・11・16 判タ1337号280頁(廃棄自判・上告)



刑事訴訟法/笹倉香奈

証言拒否と供述不能

東京高判平22・5・27 LEX/DB[文献番号]25442861



労働法/矢野昌浩

就業規則の不利益変更と労働者の同意――協愛事件

大阪高判平22・3・18 労判1015号83頁



[ライブラリー]

ブック・レビュー

大貫裕之・土田伸也=著

『行政法 事案解析の作法』/橋本博之



新刊ガイド



[ロー・フォーラム]

法令エッセイ クロスセッション

――国宝・自治体報の現場から/塩浜克也



裁判と争点



立法の話題



司法改革ウォッチング

――裁判員制度の動きをみる

ある「家族間殺人事件」での弁護活動





[コラム]

法科大学院生レポート

司法修習生

弁護士事件ファイル

司法書士の生活と意見

判事補メモ

法学セミナー6月号

一行問題と事例問題――基本3科目の学び方と論じ方

法律学の問題では、紋切り型ではなく、自らの思考を事案に即して表現する力が求められる。本特集では一行問題と事例問題に回答する道筋を通して、真の実力の獲得を目指す。



2011年5月12日発売予定 予価1,200円(税込)