雑誌詳細:こころの科学  (2009年11月号)

(2009年11月号) 通巻 148号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
キレる――怒りと衝動の心理学
山登敬之/編
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
在庫僅少
発刊年月
2009.10
ISBN
978-4-535-14048-6
雑誌コード
63956
判型
B5判
ページ数
170ページ
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内容紹介

教育や医療、福祉の現場で出会う「キレる」人たちの姿を通して、突発的で理解しがたい言動の背景にあるものを様々な角度から探る。

巻頭に――面接の透明性――宮岡 等

キレる――怒りと衝動の心理学  山登敬之=編



[インタビュー]「理由なき暴力」は描かない 井筒和幸・山登敬之

学校におけるキレる子ども、親、教師 岡崎 勝

子どもの衝動性と暴力 西田寿美

被虐待児がキレるのをやめるとき 阿部晋也・高田 治

ネガティブな感情を正しく表現するために 本田恵子・高野光司

働く大人のアンガーマネジメント 向後善之

怒りの集団心理療法―怒りを扱ううえでのいくつかの留意点 高良 聖

老いと怒りの風景 松澤広和

女性は怒りをどう扱うか 信田さよ子

突発的な怒りの精神病理 岡野憲一郎

自傷行為と衝動―「切ること」と「キレること」 松本俊彦

怒りと衝動性の脳科学 根來秀樹

司法精神医学と衝動性 野村俊明

映画に描かれた「キレる」 伊藤 匡

家族・暴力・演劇 松井 周

ネット炎上―ネットにみる怒り・衝動性 風野春樹

悪い卵とシステム、あるいは解離性憤怒 斎藤 環

臨床現場で出会う「キレる」人々 春日武彦

キレるやつらにゃ理由(ワケ)がある!? 山登敬之



論説

ミラーニューロンは他者を写すだけなのか? 村田 哲

ドラえもんにみる発達障害の心理療法―世界に主体が生まれるとき 畑中千紘



新連載

新世代の認知行動療法入門(1)認知行動療法の多様性とその変遷 熊野宏昭

ビミョーな子どもたち(1)先生、頼りないね 武井 明



連載

子どもたちの「できること」を伸ばす(3)子どもたちが身体を知る 小泉晋一・辻井正次

心理療法で何がおこっているのか(11)はなす 桑原知子

臨床を支える言葉(16)かなしい冒険 遠藤裕乃

マインドマターズ(6)レジリエンスを強化する(1) 松沢病院マインドマターズチーム



ほんとの対話

伊藤良子他編『身体の病と心理臨床』 成田善弘

青木紀久代編『親のメンタルヘルス』 亀口憲治

中野敬子『認知行動療法・技法別ガイド』 平木典子



こころの現場から

“本人の声”をアセスメントする――(もの忘れクリニック) 藤本直規

山道を引き返す――(児童養護施設) 内海新祐



伝言板

149号

臨床における面接

村瀬嘉代子・青木省三編

臨床家にとって、面接とは、基本であり、かつもっとも重要な技能だろう。さまざまな世代、さまざまな領域での面接のあり方を探る。

12月25日発売 予価1,200円(税込)