雑誌詳細:こころの科学  (2009年5月号)

(2009年5月号) 通巻 145号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
ADHDとLD
田中康雄/編
定価:税込 1,257円(本体価格 1,143円)
在庫僅少
発刊年月
2009.04
ISBN
978-4-535-14045-5
雑誌コード
63955
判型
B5判
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内容紹介

生きにくさを抱えた子どもたちにADHD、LDと診断がつくことで、努力不足や親のしつけが責められることは減ってきた。だが、生きにくさがそれで軽減されるわけではない。必要なのは一人ひとりへの全人的な理解だ。

巻頭に──偏った情報の中で 宮岡 等



特別企画 ADHDとLD/田中康雄=編



●総論

ADHDってなに? LDってなに? 田中康雄



●保育・教育の現場から

子どもを診る─心理テストの見方 海津亜希子

保育現場は毎日がてんてこまい 小西淳子

学校づくりの指針―規律と授業から 佐藤 暁

登校し続けることができる高校へ─「教育困難校」の実践から 川俣智路

一人ひとりを徹底的に大切にする教育へ─国がしてきたこと、さらに必要なこと 柘植雅義



●医療・保健福祉の現場から

子どもたちの生活を支える─精神科医の立場から 青木省三

ADHD治療薬の効能 岡田 俊

家族を支える 中田洋二郎

紡いでゆく連携─ネットワーキングからノットワーキングへ 田中康雄

子どもと家族を支える福祉について 大塚 晃



●支援を受ける側の視点

当事者の視点から─豊かな人生のために必要なこと 高山恵子

保護者の願い 内藤孝子

子どもから見える世界─三人称から一人称の世界へ 村瀬嘉代子



●これからの課題

大人になるまで・大人になってから─厳しい教育・社会の現状とその打開策 品川裕香

虐待との微妙な関係 玉井邦夫

非行とのデリケートな関係 向井 義



論説

本当の息子の姿と出会えた日

─AD/HDの子どもを抱えた親からのメッセージ 高橋洋輔・由佳/山下裕史朗



連載

都市型臨床の時代(17・終)宮本忠雄への手紙 井原 裕

心理療法で何がおこっているのか(8)ずれる 桑原知子

臨床を支える言葉(13)受肉したフラクタル構造 遠藤裕乃

児童精神医学フロントライン(12)子どもの薬物療法 根來秀樹

マインドマターズ(3)コミュニティマターズ 針間博彦・高濱三穂子・石川陽一・石川博康・大島淑夫



ほんとの対話

原田憲一『精神症状の把握と理解』 神田橋條治

伊藤絵美『事例で学ぶ認知行動療法』 熊野宏昭

ワーナー『統合失調症回復への13の提案』 助川征雄

上島国利他編集『気分障害』 森崎美奈子

ランメロ&トールネケ『臨床行動分析のABC』 山上敏子



こころの現場から

繰り返しの重さ──(児童養護施設) 内海新祐



伝言板

146号

特別企画=うつ病は治るか

宮岡 等(北里大学医学部精神科)/編

6月25日(木)発売