雑誌詳細:法律時報  1999.3

1999.3 通巻 877号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
刑事訴訟改革の課題と展望
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
発刊年月
1999.02
雑誌コード
08027
判型
B5判

内容紹介

刑訴法施行50年、その間刑事訴訟の改革への基盤を形成した再審と刑事弁護の進展が持つ意味と、これと対抗し逆改革へと転轍させる組織犯罪対策と理論の変容の問題点を確認し、両者の対立の中で改革への展望を明らかにする。

【法律時評】

生殖医療をめぐって─生殖補助医療技術を中心に 丸山英二



特集=刑事訴訟改革の課題と展望

刑事訴訟改革の基本的視点 村井敏邦

刑事弁護の発展と刑事訴訟改革

 ─捜査弁護を中心に 高田昭正

再審問題の進展と刑事訴訟法 白取祐司

刑事立法と刑事訴訟改革

 ─組織犯罪対策とその周辺 福島 至

刑事訴訟法学のあり方 川崎英明

刑事司法改革の契機と展望

 ─警察をめぐる対抗 大出良知



[座談会]刑事訴訟改革の課題と展望

村井敏邦(司会)・大出良知・川崎英明・白取祐司・高田昭正・福島 至・上田國廣・村岡啓一



【論説等】

二人の自然法学者

 ─ボワソナードと梅謙次郎

 <ナポレオン法典と日本の近代化/ボワソナードを中心として・2> 吉田克己

立憲主義と民主主義・13 阪口正二郎

二つの立憲主義憲法学

 ─樋口陽一、長谷部恭男両教授の「憲法思想」を読む

 <国家と自由/憲法学の可能性・10> 愛敬浩二



【労働判例研究】

有期労働契約の更新拒否権の濫用

 ─協栄テックス事件 島田陽一

【最高裁新判例紹介】

刑事事件─平成10年11月4日第二小法廷決定(競売入札妨害被告事件)



【B&Aレビュー】

自由法曹団編『憲法判例をつくる』 渡辺洋三

内田勝一著『現代借地借家法学の課題』

 ●民法学のあゆみ 高橋 眞

武内謙治「少年手続における『教育思想』と『法治国家原則』」

 ●刑事法学の動き 浅田和茂



【史料の窓】

張作霖爆殺事件の謎(中)

 ─白川陸相の上奏 佐藤元英



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