雑誌詳細:法律時報  1999.4

1999.4 通巻 878号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
民法典と日本社会
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
発刊年月
1999.03
雑誌コード
08027
判型
B5判

内容紹介

民法典100年を迎えた今日の時点に立って、一方で民法典の歴史を辿るとともに、他方でそれがもたらした成果を総括する。日本社会にとっての民法典の意義を明らかにし、過去に学ぶとともに現状を見据える。

【法律時評】

戦後補償裁判が問うもの─受苦はいまだ救済されていない 坂元茂樹



特集=民法典と日本社会

民法典と日本社会 大久保泰甫

法典という近代

 ─権力・構造・言語 金山直樹

「民法典百周年」の意味

 ─フランス民法典百周年行事を振り返って 野上博義

民法典論争と日本社会 小柳春一郎

民法典と民衆世界 川口由彦

家族法と日本社会

 ─戦前と戦後の間にあるもの 和田幹彦

フランス的法典の伝統と日本民法典 池田真朗

日本とドイツの民法典比較素描 岡 孝

ドイツとフランスの民法典・民法学

 一解釈学者の視点から 磯村 保

金融取引における民法典規定の意義

 ─各種特約の横断的再検討・上 吉田邦彦



【論説等】

少年法改正批判

 ─強行すれば世紀の恥辱 団藤重光

クレジット契約の再検討を!

 <新連載/続・市民法の目> 清水 誠

旧民法の公布年月日

 <民法史研究余滴・1> 広中俊雄

アメリカ合衆国における自殺幇助と法の支配 C・F・グッドマン

甲斐克則・竹之下勝司(訳)

ボワソナードとフランス刑事法の継受

 <ナポレオン法典と日本の近代化/ボワソナードを中心として

  ・3> 白取祐司

立憲主義と民主主義・14 阪口正二郎

再審における「明白性」判断と最高裁・名張決定(上) 鳥毛美範

男女共同参画

 ─フランスの「男女平等に関する憲法改正草案」を素材に

 <国家と自由/憲法学の可能性・11> 糠塚康江



【メディア判例研究】

インターネット・プロバイダの刑事責任

 ─コンピュサーブ事件 鈴木秀美



【労働判例研究】

定年延長に伴う就業規則の変更による賃金減額の効力

 ─第四銀行事件 中島正雄



【B&Aレビュー】

東京弁護士会・司法改革推進センター編『裁判官がたりない日本』 久保田穣

リュシアン・ジョーム著/石崎学訳『徳の共和国か、個人の自由か』 佐々木充臣

梅崎進哉・宗岡嗣郎著『刑法学原論』

 ●刑事法学の動き 鈴木茂嗣



【史料の窓】

張作霖爆殺事件の謎(下)

 ─田中首相の上奏 佐藤元英



新法令解説/文献月報・判例評釈/メモランダム