雑誌詳細:法学セミナー  2000.7

2000.7 通巻 547号

  • 紙の書籍
毎月12日発売
[特集1]
草加事件で裁かれるもの
定価:税込 985円(本体価格 895円)
発刊年月
2000.06
雑誌コード
08069
判型
B5判

内容紹介

裁判は何のために、誰のためにあるのか。草加事件の少年審判、民事裁判を通じて「裁判の機能」を考えさせるさまざまな素材を提供する。

[特集]

草加事件で裁かれるもの



裁判は何のために、誰のためにあるのか。草加事件の少年審判、民事裁判を通じて「裁判の機能」を考えさせるさまざまな素材を提供する。

 物証は告発する 神山啓史

●事件の経過

 草加事件とその裁判 安田耕治

●5つの弁論

 自白の信用性を評価する 安原幸彦

 草加事件での少年審判と民事裁判との証拠構造の違い 斉藤博人

 少年たちの思い 金 竜介

 破棄自判により早期の救済を 清水 洋

●自白と証拠と事実認定

 草加事件少年審判の付添人活動 清水 洋

 冤罪はなぜ後を絶たないのか? 下林秀人

 自白偏重と少年法 荒木伸怡

 草加事件の事実認定について 守屋克彦



[特別企画]司法改革とロー・スクール構想

 司法改革は日本人の生き方改革 佐藤鉄男

 いま司法制度改革の焦点は何か 渡辺千原

 法科大学院構想をめぐる議論の到達点とその課題 川嶋四郎

 参考資料



[ロー・ジャーナル]

 女性労働●ケンウッド事件での裁判官の「常識」を問う 杉井静子

 「新連載」サイクル裁判官の四季だより●調停室に届いた知らせ 森野俊彦

 平成事件補物帖●(16)雨の日に挨拶  今井秀智

 これからの日本と国際人権法●(13)議員立法案国会上程で、視野に入った「従軍

                  慰安婦」問題の解決  戸塚悦朗



[ロー・クラス]

 法と人文科学●(13)“自由”と不連続関係の文化と“自由”と折合いをつけることが

           求められる文化(上) 奥平康弘

 21世紀・人間復興の法律学●(2)危機にある他者への責任 丸田 隆

 鳥瞰・契約法●(3)契約ってなんだろう・その2 沖野眞巳

 知られざる罪と罰●(22)冤罪:古くて新しいもの 村井敏邦

 ハイ、こちらコンプライアンス推進室です!●(4)変わり始めた「株主総会」 野村修也

 最新判例演習室●憲法─倉田原志 民法─渡辺達徳 刑法─松宮孝明

         商法─鳥山恭一 民事訴訟法─八田卓也 刑事訴訟法─岡田悦典

 なにわ塾司法書士奮闘記●(16)悪夢の告訴状 庵谷恭三



[ロー・フォーラム]

 裁判と争点/立法の話題/最新立法インフォメーション/法曹フォーラム/メディア・フォーラム

[ライブラリー]

 木佐茂男・五十嵐敬喜・保母武彦編著『地方分権の本流へ』

 新刊ガイド

 司法修習生/判事補メモ/THE 検察官 LIFE/研究する女/司法書士の生活と意見/

 弁護士事件ファイル

 裁判所に行こう(43)─裁判ウォッチング市民の会



インタビュー・ロー・ジャーナル

 金 東勲氏─境分万純

 日本における人種差別をなくするためには、日本政府と市民の姿勢が問い直されるべきである