雑誌詳細:法学セミナー  2000.8

2000.8 通巻 548号

  • 紙の書籍
毎月12日発売
[特集1]
憲法を論ずる
定価:税込 985円(本体価格 895円)
発刊年月
2000.07
雑誌コード
08069
判型
B5判

内容紹介

国会の憲法調査会が発足し、審議が進んでいる。憲法はいまホットだ。あらためて日本国憲法とは何かを考える契機として、中心的な論点をさまざまな立場から異なった角度で分析する。

[特集]

憲法を論ずる



国会の憲法調査会が発足し、審議が進んでいる。憲法はいまホットだ。あらためて日本国憲法とは何かを考える契機として、中心的な論点をさまざまな立場から異なった角度で分析する。

第1章●総論

 改憲問題を考える学生諸君に 樋口陽一

第2章●憲法調査会

 衆議院憲法調査会の活動経過と議論の概要 橘 幸信

 参議院憲法調査会の活動 田村公伸

第3章●対論 危機管理

 1軍事力 憲法と自衛隊─これからどうなるか 中村好寿+水島朝穂

 2災害 緊急事態・非常事態に憲法は対応できるのか 河上和雄

     「広がる危機管理論」の憲法問題 田淵浩二

 3金融危機 危機管理より構造改革を 奥村 宏

       迅速な資本注入システムを 米澤康博

 4原子力 地震列島の原子力発電所は危機の拡大 石橋克彦

      政府の原発危機管理の現状 本誌編集部

第4章●統治機構再編?

 首相公選制 糠塚康江

 地方分権改革は何を目指すか 大津 浩

 衆議院改革 大山礼子

 《コラム》首相不在の危機管理は 三浦一郎

      メディアとガイドライン関連法

第5章●新しい人権

 環境権・プライバシー権・知る権利と13条 棟居快行

 《コラム》孤独な自由から出会いの自由へ 石崎 学

第6章●提言

 経済界は憲法をどうみているか 近藤 剛

 憲法は政治家に何を課しているのか 小林良彰



[特別企画]アミティ・癒しの「挑戦」

 アミティ京都講演会リポート 井出眞理子

 刑事司法における「加害者」と被害者 中島 宏

 犯罪者の社会復帰と自助グループの役割 石塚伸一

 癒しの挑戦はつづく ナヤ・アービター、ベティー・フレイズマンインタビュー



[ロー・ジャーナル]

 平成事件捕物帖●(17)森の結婚式 今井秀智

 これからの日本と国際人権法●(14)司法改革議論に欠ける視点(1) 戸塚悦朗

 司法改革を追う●(7)ロー・スクール構想関連シンポジウムなど



[ロー・クラス]

 法と人文科学●(14)“自由”と不連続関係の文化と“自由”と折合いをつけることが

           求められる文化(中) 奥平康弘

 21世紀・人間復興の法律学●(3)法と正義がぶつかるとき 丸田 隆

 基本に学ぶ憲法●(4)選挙権の平等と立法裁量 植野妙実子

 鳥瞰・契約法●(4)売買契約ってなんだろう 沖野眞巳

 知られざる罪と罰●(23)現代の冤罪 村井敏邦

 ハイ、こちらコンプライアンス推進室です!●(5)「役員報酬」をめぐる攻防 野村修也

 最新判例演習室●憲法─只野雅人 民法─野澤正充 刑法─本田 稔

         商法─笹本幸祐 民事訴訟法─川嶋四郎 刑事訴訟法─水谷則男

 なにわ塾司法書士奮闘記●(17)われらの道をわれらに 沖 健補



[ロー・フォーラム]

 裁判と争点/立法の話題/最新立法インフォメーション/法曹フォーラム/メディア・フォーラム

[ライブラリー]

 新刊ガイド

 司法修習生/判事補メモ/司法書士の生活と意見/弁護士事件ファイル/THE 検察官 LIFE

 裁判所に行こう(44)─裁判ウォッチング市民の会



インタビュー・ロー・ジャーナル

 神山啓史氏─境分万純

 一審無罪のネパール国籍の被告人の再拘留の取り消しを求め、奮闘する主任弁護人