雑誌詳細:法学セミナー  2004.6

2004.6 通巻 593号

  • 紙の書籍
毎月12日発売
[特集1]
ケースで学ぶ民法入門
[特集2]
司法改革って、なに?
定価:税込 985円(本体価格 895円)
発刊年月
2004.05
雑誌コード
08069
判型
B5判

内容紹介

特集1では、民法を初めて学ぶ者に対して、民法とはこういう学問なのだという全体像を鳥瞰させる。

特集2では、法科大学院がスタートした4月、司法改革法案の審議も始まる。初めて法律を学ぶ新入生に司法改革ってなにかを解説。





[▼法学部生へのメッセージ]

熟慮し、討議できる「市民」へ――関西大学 孝忠延夫



[▼法科大学院探訪]

九州大学法科大学院――人間に対する温かい眼差しで

大出良知教授、野田 進教授、川嶋四郎教授に聞く



[▼里程標 milestones――自由と尊厳を求めて(18)[最終回]]

教育の自由と尊厳のために、「君が代」伴奏を拒否します――福岡陽子さん 斎藤貴男







[特集1]

ケースで学ぶ民法入門

――これから学ぶ民法の全体像を鳥瞰しよう





1 民法総則

 ――意思表示から考えてみよう 野澤正充

2 物権

 ――所有権の二重譲渡から考えてみよう 吉井啓子

3 担保物権

 ――抵当権の妨害排除から考えてみよう 田高寛貴

4 債権総論

 ――債権譲渡から考えてみよう 遠藤研一郎

5 債権各論

 ――売買の瑕疵担保から考えてみよう 北居 功

6 不法行為

 ――医療過誤から考えてみよう 手嶋 豊

7 家族法

 ――遺言から考えてみよう 五島京子





[特集2]

司法改革って、なに?





司法改革を振り返る、そして、今後の課題 須網隆夫

民事司法改革の成果と課題 佐藤鉄男

刑事司法改革の成果と課題 川崎英明

行政訴訟改革の成果の課題 米丸恒治

法曹養成制度改革の成果と課題 椛嶋裕之

弁護士制度改革の成果と課題 谷 眞人

裁判官制度改革の成果と課題 飯 考行

「総合法律支援」と司法へのアクセス 小倉真樹

司法書士と簡裁代理権 中里 功

〔コラム〕法を学ぶということ 園部逸夫





[ロー・ジャーナル]

参議院議員選挙をめぐる2つの最高裁大法廷判決

 ――参議院選出議員定数配分と非拘束名簿式代表制の合憲性

新井 誠

脳梗塞への対応をめぐる拘置所の違法性

 ――東京地裁2004年1月22日判決について

足立昌勝



[ロー・クラス]

憲法の基本原理で考える(15)

 介入からの自由と保護のための介入 只野雅人



民法総則講義〔第2部=本論〕(14)

 第2章=人(自然人)(2)意思能力・行為能力 河上正二



ロースクール民事訴訟法(13)

 当事者主義――処分権主義と弁論主義 小林秀之



First Lessons in債権総論(15)

 多数当事者の債権・債務(3) 椿 寿夫



サイバーリアル・イズム(11)

 最優先課題は「セキュリティ」 矢野直明



連続対談・ビジネス法務とロースクール教育(18)

 市民派弁護士の視点で企業法務をとらえる

北沢義博弁護士×野村修也





[最新判例演習室]

憲法■内閣総理大臣による靖国神社参拝の公的性格 松田 浩

 ――大阪地判平16・2・27

行政法■要綱による労災就学援護費の不支給決定と処分性 下山憲治

 ――最一小判2003・9・4

民法■時効援用による確定的土地所有権取得後の再度の時効援用の可否 原田 剛

 ――最二小判平15・10・31

刑法■早すぎた結果実現の故意への帰属 門田成人

 ――最一小決平16・3・22

商法■経営委託と受託会社の商法26条1項の責任 笹本幸祐

 ――東京高判平14・8・30

民事訴訟法■上告裁判所による原判決の棄却・訴えの却下判決と口頭弁論の要否 川嶋四郎

 ――最三小判平14・12・17

刑事訴訟法■起訴後に作成された被告人検面調書の証拠能力 中川孝博

 ――福岡地判平15・6・24

労働法■日々雇用契約の更新拒絶の効力 小宮文人

 ――東京高判平14・11・26



[ライブラリー]

新刊ガイド/マジカル・ミステリ・ツアー

書評●樋口和博著『随筆 峠の落し文』 本林 徹



[ロー・フォーラム]

成年法律家協会■第12回人権研究交流集会開催 梓澤和幸・米倉 勉



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