雑誌詳細:法律時報  2002.6

2002.6 通巻 919号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
動き出した刑事司法改革
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
発刊年月
2002.05
雑誌コード
08027
判型
B5判

内容紹介

いま、昨年の司法審の「最終意見」を受けて、刑事司法「改革」は大きく動こうとしている。この動きに、われわれは否応なく向きあわざるを得ない。その「改革」の本質と背景を見据え、問題点を指摘するとともに、あるべき「改革」の方向性を展望する。

【法律時評】

 有事立法と憲法政治的制約 浦田一郎

特集=動き出した刑事司法改革

 [座談会]動き出した刑事司法改革

  ――司法制度改革をどう受け止め、どう批判し、どう発展させるのか

司会 白取祐司、討論者 飯室勝彦・川崎英明・竹之内明・村井敏邦

 刑事司法改革の理念――司法取引・有罪の答弁導入の是非など 福島 至

 「国費による弁護制度」と刑事弁護の「変容」 岡 慎一

 被疑者取調べと司法改革の視点 渡辺 修

 審理の充実・迅速化のための方策について――争点整理のための証拠開示を中心に 安原 浩

 国民(市民)の司法参加と裁判員制度 加藤克佳



特別企画=ヤコブ病訴訟 和解成立とこれから

 薬害ヤコブ病訴訟和解の意義と残された課題 中島 晃

 今後の課題――機構法改正 坂本洋子



【論説等】

 憲法解釈学における「議論の蓄積志向」

   〈国家と自由/憲法学の可能性45〉 石川健治

 障害をもつ人々の参政権保障の国際的動向――国際人権規約を中心に 井上英夫

 「文化戦争」と憲法理論(1)

  ――アイデンティティの相克とアメリカ合衆国憲法解釈の新たな試み 志田陽子



【B&Aレビュー】

 原田昌和「巨額な共同責任の反良俗性」

       「極端に巨額な保証債務の反良俗性」●民法学のあゆみ 吉村良一

 深町晋也「主観的正当化要素としての同意の認識の要否」●刑事法学の動き 生田勝義

 日本社会保障法学会編『講座/社会保障法』 菊池高志



【新連載/修復的司法の動向】

 ケント・ロウチ「犯罪対応過程に関する四つのモデル」 RJ研究会/黒澤 睦



【労働判例研究】

 男女別募集採用区分に基づく賃金格差の違法性――住友化学工業事件 家田愛子



【最高裁新判例紹介】

 刑事関係

   ――平成14年1月22日第三小法廷判決

    (破産法違反被告事件)

   ――平成14年2月14日第二小法廷判決

    (住居侵入、窃盗、強盗致傷、銃砲刀剣類所持等取締法違反被告事件)



【史料の窓】

 立憲改進党の地方組織化 福井 淳





新法令解説

文献月報・判例評釈

メモランダム