雑誌詳細:こころの科学  (2008年11月号)

(2008年11月号) 通巻 142号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
臨床現場に学ぶ叱り方
青木省三・岡崎祐士・宮岡 等
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
在庫僅少
発刊年月
2008.10
ISBN
978-4-535-14042-4
雑誌コード
63955
判型
B5
ページ数
164ページ
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内容紹介

叱ることが、日常から急速になくなっている。しかし、ほめることと叱ることは対であろう。改めて叱ること、叱り方について考えたい。

巻頭にーー「これまでの治療に問題はないのですか」ーー宮岡 等



特別企画 臨床現場に学ぶ叱り方/青木省三・岡崎祐士・宮岡 等=編



●児童精神科の現場から

親が叱るとき・精神科医が叱るとき 宮川香織

子どもを叱る 宮田雄吾

児童精神科医になって叱る意味を知った 大嶋正浩

「叱る」について考える 小倉 清

子ども臨床と叱りの技 清水將之・田中亜裕子



●教育の現場から

叱ること、注意すること、指導すること 山際敏和

聞き流す子どもと「言い流す」大人 赤田圭亮



●非行とかかわる現場から

医療少年院で「叱る」ということ 奥村雄介

あくまで頭は冷静に、そして「一喝」 生島 浩

非行現場の「叱り方」考 藤川洋子



●社会的養護の現場から

「叱ること」から「育てること」へーある揉め事への対応から 西田 篤



●心理臨床の現場から

叱ることをめぐる意識のずれ 信田さよ子

叱り方からみた心理臨床の諸相?社会的役割関係から考える 児島達美

叱ること、怒ることーカウンセリングを学ぶこと、カウンセラーの使命 岡村達也

治療的コミュニケーションからみた叱り 坂本真佐哉・東  豊



●精神科の現場から

治療者として「叱る」ということ 芝田寿美男

「叱る」から「対峙」へ 川谷大治

医学と心理学のすきまからー学校の先生たちへ、親たちへ 岩井圭司

ふたつの経験 春日武彦

「叱る」ことには断固反対ですー「叱る」と「褒める」の政治学から抜けだして 林 直樹

持続のために叱る、ということ 斎藤 環

叱る・怒る考 荒井りさ

叱れる? 叱れない? 佐伯祐一・杠 岳文

職場でのメンタルヘルス活動を「叱る」 大西 守・近藤信子

森田の立場、私の立場 北西憲二



論説

リタリン依存症ー精神医学と社会病理 風祭 元

中高年失業者を社会につなぐ心理的援助 高橋美保



連載

英国児童精神医学如是我聞(6・終)制度の違い、生活スタイルの違い 森 享子

臨床を支える言葉(10)賢者の嘆きをきく 遠藤裕乃

心理療法で何がおこっているのか(5)あう 桑原知子

都市型臨床の時代(14)危機管理と精神科医 井原 裕

児童精神医学フロントライン(9)チックを科学する 根來秀樹



ほんとの対話

野村直樹『やさしいベイトソン』 江口重幸

藤岡淳子編著『関係性における暴力』 森田展彰



こころの現場から

非力を重ねてーー(児童養護施設) 内海新祐

可塑性ーー(女子少年院) 松田美智子



伝言板

143号

精神科のくすり

抗うつ薬の働き方/中村 純 抗精神病薬の働き方/宮本聖也 抗不安薬の働き方/青木 崇・山田尚登 精神科のくすりとのつきあい方/天野雄平・塩入俊樹 精神科のくすりの副作用/堀口 淳 新しい精神科のくすりの光と影/岩田仲生ほか