雑誌詳細:法学セミナー  2008.11

2008.11 通巻 647号

  • 紙の書籍
毎月12日発売
[特集1]
法的分析アプローチの探究
定価:税込 1,047円(本体価格 952円)
在庫なし
発刊年月
2008.10
雑誌コード
08069
判型
B5
ページ数
144ページ

内容紹介

「法的思考力の養成」が重要と言われるが、具体的にどのような方法で訓練すればよいのだろうか。さまざまな科目で表れる分析方法論や、事例の特殊性の扱い方(客体の捉え方)などのアプローチの仕方を事例問題をとおしてトレーニングする。

■現代の人権

中小企業と「人権」 原口紘一



■立法と現場

被災者生活再建支援法及びその改正と被災現場の課題 吉田邦彦



■ロージャーナル

国籍法3条1項を違憲とした最高裁判決 竹下啓介



■法科大学院探訪

【特別編】第3回新司法試験の結果??法科大学院長のコメント 編集部



●特集=法的分析アプローチの探究



企画の趣旨??Quo Vadis法科大学院教育 小山 剛

憲法的論証における「法律の留保」??人権制約の実体的正当化の一歩手前で 駒村圭吾

行政法における仕組み解釈 橋本博之

無権利者処分に関する総合的検討 武川幸嗣

要件事実の証明責任と事案解明

 ――最二小判平成18・11・27民集60巻9号3437頁(学納金返還請求訴訟)を題材として 春日偉知郎



●特別企画 韓国学生への日本国憲法第9条アンケート



韓国大学生100人の「日本国憲法第9条」への意見 村瀬慈子

アンケート回答

韓国学生は日本国憲法第9条をどうみているか 水島朝穂





■ロー・クラス

憲法・民法関係論の展開とその意義(2)??民法学の視角から 山本敬三

都市型公設事務所の挑戦??弁護士を待つ人々の中へ(11)

 被疑者国選の全面実施と都市型公設事務所 前田裕司・?岡信男

現代司法書士論(8)第2部:社会問題分野4

 司法過疎問題と司法書士 齋木賢二

法令読解心得帖──法律学習はじめの一歩(23)

 過料のヒミツ 吉田利宏・いしかわまりこ

連続対談:21世紀の国際社会と法??国際法の生きた姿を考える(12)

 国家責任法を読み解く 川?恭治・西村 弓・大沼保昭

発信 憲法地域事情(2)【鹿児島編】

 僻地における憲法価値の実現に向けて??鹿児島の離島の住民事情から 横大道 聡

人権の臨界??路上の呼び声を聴く(20)

 手続としての憲法 笹沼弘志

憲法 解釈論の応用と展開(8)人権総論(2)

 特別の公法上の関係 宍戸常寿

行政法 事案解析の作法(8)

 産業廃棄物処分業および産業廃棄物処理施設設置の許可申請書の受領拒否 大貫裕之・土田伸也

基礎トレーニング民法総則(20)

 法律行為の内容の違法(その2) 中舎寛樹

物権法講義(8)第2章:物権総則(6) 物権変動(その6)

 不動産物権変動における対抗問題と「第三者」 河上正二

セカンドステージ債権法(35)

 債権の譲渡(1)??意義・債権の譲渡性 野澤正充

刑法各論で考える(14)個人法益に対する罪(13)

 ──財産に対する罪4(親族相盗例・強盗罪1) 伊東研祐

会社法入門??市民・消費者の視点から考える(2)

 募集株式??資金調達と株主平等 上柳敏郎



■最新判例演習室

憲法 榎 透

行政法 石井 昇

民法 原田昌和

商法 鳥山恭一

民事訴訟法 上田竹志

刑法 松宮孝明

刑事訴訟法 笹倉香奈

労働法 道幸哲也



■ライブラリー

書評■阿部浩己著『抗う思想/平和を創る力』 窪 誠

新刊ガイド



■ロー・フォーラム

裁判と争点

立法の話題

最新立法インフォメーション

司法改革ウォッチング■日本司法支援センター現場レポート/法テラス松本法律事務所

法科大学院生レポート

司法修習生

弁護士事件ファイル

司法書士の生活と意見

判事補メモ

2008.12月号

コーポレート・ガバナンスへの招待

多くの学生が分かりにくいと感じている会社法。会社法自体の技術性・専門性に加えて、会社や市場についての予備知識の欠如が、理解を妨げているのではないか。本特集では、初学者が具体的なイメージを描けるように、コーポレート・ガバナンスの世界に招待する。