雑誌詳細:法学セミナー  2008.10

2008.10 通巻 646号

  • 紙の書籍
毎月12日発売
[特集1]
憲法と民法
上村 柴田
定価:税込 1,047円(本体価格 952円)
在庫なし
発刊年月
2008.09
雑誌コード
08069
判型
B5
ページ数
144ページ

内容紹介

従来、互いに没交渉であった「憲法と民法」。しかしいま、両者の関係性を新たに捉え直そうという気運が高まっている。具体的問題を通じて、思考、価値、学としての体系を見つめ直してみよう。学習者向けに調和のとれた法的思考を養う。

■現代の人権

公害と人権――東京大気汚染訴訟を例に 吉村良一

■立法と現場

宇宙基本法が切り拓く新しい宇宙利用 清原 博

■ロー・ジャーナル

光市母子殺害事件 最高裁判決をどうみるか 武内謙治

表現の自由を履き違えた司法判断――NHK番組改変訴訟最高裁判決 田島泰彦

■法科大学院探訪

実務を見通した法科大学院教育の実践――山梨学院大学法科大学院 荒牧重人教授・古井明男教授に聞く



[特集]憲法と民法――対立か協働か 両者の関係を問い直す



〈法構造イメージ〉における憲法と民法 山元 一

憲法・民法関係論の展開とその意義(1)――民法学の視角から 山本敬三

環境をめぐる憲法と民法 樺島博志

医療に関する基本権規範と私法規範 米村滋人

法セミとじて経セミひらこう 森田 果

訴訟をめぐる憲法学、民法学、そして法哲学 小粥太郎

自由をめぐる憲法と民法 蟻川恒正



[ロー・クラス]

●新連載

発信 憲法地域事情(1)【福島編】地域が提案する新たな地方自治のあり方

 ――国に「抗い」発信する矢祭町の場合 新井 誠

●新連載

会社法入門――市民・消費者の視点から考える(1)

 株式と借入――会社法とは何か 上柳敏郎

都市型公設事務所の挑戦――弁護士を待つ人々の中へ(10)

 北千住パブリック法律事務所の設立経緯と目的 前田裕司

現代司法書士論(7)第2部:社会問題分野3

 法教育の現場から――教室と社会をつなぐ司法書士の役割 高橋文郎

法令読解心得帖――法律学習はじめの一歩(22)

 罰則規定の読み方・歩き方 吉田利宏・いしかわまりこ

連続対談:21世紀の国際社会と法――国際法の生きた姿を考える(11)

 日本社会における国際法 小寺 彰・大沼保昭

人権の臨界――路上の呼び声を聴く(19)

 教育を受ける権利、または強制による自由 笹沼弘志

憲法 解釈論の応用と展開(7)人権総論(1)

 憲法上の権利の享有主体性 宍戸常寿

行政法 事案解析の作法(7)

 地方公共団体による行政上の義務の司法的執行 大貫裕之・土田伸也

基礎トレーニング民法総則(19)

 法律行為の内容の違法(その1) 中舎寛樹

物権法講義(7)第2章:物権総則(5) 物権変動(その5)

 不動産の物権変動と対抗問題 河上正二

セカンドステージ債権法(34)

 保証債務(3)――効力(2)・各種の保証 野澤正充

刑法各論で考える(13)個人法益に対する罪12

 ――財産に対する罪3(窃盗罪・不動産侵奪罪) 伊東研祐



[最新判例演習室]

憲法 永山茂樹

行政法 高橋 滋

民法 高田 淳

商法 笹本幸祐

民事訴訟法 川嶋四郎

刑法 門田成人

刑事訴訟法 豊崎七絵

労働法 本久洋一



[ライブラリー]

書評■山本和彦・山田文著『ADR仲裁法』 垣内秀介

書評■笹沼弘志著『ホームレスと自立/排除』 岡野八代

書評■本林徹・大出良知・土屋美明・明賀英樹編『市民と司法の架け橋を目指して』 川嶋四郎

新刊ガイド



[ロー・フォーラム]

裁判と争点

立法の話題

最新立法インフォメーション

司法改革ウォッチング■日本司法支援センター現場レポート/法テラス松本法律事務所



法科大学院生レポート

司法修習生

弁護士事件ファイル

司法書士の生活と意見

判事補メモ