雑誌詳細:こころの科学  (1999年 7月号)

(1999年 7月号) 通巻 86号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
精神医学の100年
松下正明 編
定価:税込 1,572円(本体価格 1,429円)
在庫なし
発刊年月
1999.06
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
182ページ

内容紹介

クレペリンによる二大精神病概念(早発痴呆と躁うつ病)の提唱から100年。19世紀の精神医学も視野に入れつつ、脳器質論、心因論、そして反精神医学の考え方の中に今なお生きるこの巨大な概念の歴史を軸に、20世紀の精神医学を振り返る。

●巻頭に・・「こころ」と情報公開 風祭 元



特別企画 精神医学の100年



1 精神医学の歩み―(1)クレペリン以前  濱田秀伯・神山園子

2 精神医学の歩み―(2)クレペリン以後  影山任佐

3 脳器質論の歴史―脳病説から生物学的精神医学へ  山口成良

4 心因論の歴史的意味について  酒井明夫

5 無意識の発見―力動精神医学の誕生  内海 健

6 ヒステリー概念の歴史  江口重幸

7 社会因・文化因としての精神疾患  高畑直彦

8 精神疾患治療の歴史  越野好文

9 病院精神医療から地域精神医療へ  昼田源四郎

10 日本における精神医学の100年  岡田靖雄

11 精神科医の社会的役割―ナチス国家における精神科医  松下正明

12 フーコーと反精神医学  大東祥孝

13 芸術家とその作品にみる精神疾患  山田和夫

14 精神病者と精神医学  松本雅彦



●論説

予言を信じるこころ  菊池 聡



●シンポジウム

精神の科学―この多様な未踏の地

  戸田山和久・茂木健一郎・佐々木正人・[解題]鈴木國文



●フォーラム

強迫性障害1999

  佐々木 直・山脇成人・貝谷久宣・宮岡 等・坂野雄二

  中澤恒幸・樋口輝彦・久保木富房



●追悼

鋭い批判精神と温かい「目」―宮本忠雄先生とその業績  小田 晋



●連載

森羅クリニック(12)医学会総会からみえるもの  齋藤磐根

シネマそしえて・2

  ストリート・チルドレンの真実―枕の上の葉  杉山光信

“母性愛神話”を問い直す(10)母性愛神話をかざす男たち  大日向雅美

ルポ・ニッポン人(6)老いたる者・それぞれの晩秋  林 雅行



●ほんとの対話

春日武彦著『顔面考』  斎藤 環

ヒンシェルウッド著『クリニカル・クライン』  小川豊昭

徳田良仁ほか監修『芸術療法』  岡 昌之

福島 章編著『現代の精神鑑定』  高橋紳吾

高橋祥友著『老年期うつ病』  下仲順子

平井雷太編『もうひとつの見えない学校』  宮台真司



●ほんのページ

『臨床心理学シリーズI~IV』

『PILテストハンドブック』



●こころの現場から

“はま”の人たち―(中学校)  赤田圭亮

心理臨床教官のぼやき―(母子臨床)  田中千穂子

欲求不満に陥ったとき―(子どもの臨床)  松岡素子・松岡洋一



伝言板