雑誌詳細:こころの科学  (2000年 5月号)

(2000年 5月号) 通巻 91号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
アルコール依存症
榎本 稔 編
定価:税込 1,362円(本体価格 1,238円)
在庫なし
発刊年月
2000.04
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
152ページ

内容紹介

飲酒による不眠やイライラ→家族や職場を巻き込んだトラブル→アルコール依存症。日本の患者は数百万人。年齢も10代から70代までと幅広く、女性の依存症者も多い。治療から社会復帰のみちすじを回復者の声も交えて展開。

●巻頭に・・荒廃 岡崎祐士



特別企画 アルコール依存症



アルコール依存症の現在 榎本 稔

アルコール依存症の関連障害 高木 敏

アルコール依存症の入院治療 小宮山徳太郎・三ツ汐洋

アルコール依存症とデイケア 松田隆夫・水野淳一郎

アルコール依存症の回復と転帰 鈴木康夫

自助グループ

 1.断酒会:分かち合い、癒し合う-断酒会でなぜ回復するのか 小林哲夫

 2.AA:何か大きな力による配慮-AAメンバーとしての私の責任 野崎

家族をどう支えていくべきか 安田美弥子

女性のアルコール依存症 比嘉千賀

老年期のアルコール依存症 堀井茂男

ヤングアルコホリックとAC 鈴木健二

行政の役割

 1.保健所:酒害相談事業の実際 菊地頌子

 2.福祉事務所:困ったときの「紙頼み」 斎藤昭夫

共同作業所と福祉サービス 榎本歌代子

アルコール・薬物施設連絡会の活動 宮川日出雄



●論説

トラウマ記憶の処理-EMDR 市井雅哉

抵抗と順応

─ユング派とは何か C・T・フライ=ヴェールリン(氏原寛訳)



●連載

レピッシュ思春期現象学(新)二極分化する思春期 斎藤 環

シネマそしえて・2

現代人に身にしみるちょんまげの世界の話 『雨あがる』 杉山光信

クリニカル・インターネット(2)インターネットは自己愛的か 高石浩一

時代が病むということ──無意識の構造と美術(5)

ドイツ表現主義という幻覚 鈴木國文

逸脱の精神史(3)自殺論の系譜 酒井明夫



●ほんとの対話

中根 晃『発達障害の臨床』 杉山登志郎

高野良英『実践職場のメンタルヘルス』 高橋哲郎

河本佳子『スウェーデンの作業療法士』 小笠 毅

ハイフィールド・ジュニアスクール編『学校が変わった』 松岡素子



●こころの現場から

親になるということ(子どもの臨床) 松岡素子・松岡洋一

「卒業だから」(中学校)  赤田圭亮



伝言板