雑誌詳細:こころの科学  (2001年 1月号)

(2001年 1月号) 通巻 95号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
心因
飛鳥井 望 編
定価:税込 1,257円(本体価格 1,143円)
在庫なし
発刊年月
2000.12
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
132ページ

内容紹介

精神障害の発現には、遺伝や素因といった内因、外傷や身体病などの外因、そして心理的事象としての心因があるといわれてきた。精神医学に心理学を導入する契機となった「心因」について、最新の知見を加えながらわかりやすく解説する。

●巻頭に・・こころの科学とからだの科学 岡崎祐士



特別企画 心因



1 心因とは何か

心因と心因性精神障害―その歴史的変遷 佐藤哲哉

現代における心因性精神障害の意味と診断学的分類 花澤 寿・竹内龍雄

ストレスとなる出来事と心因 上原 徹

性格傾向と心因 渡辺直樹

認知行動論からみた心因 坂野雄二

心因性精神障害の生物学的要因 加藤忠史



2 心因で起こる病気

心因性うつ病 松浪克文・滝村 浩

いわゆる「心身症」 福西勇夫

社会恐怖 笠原敏彦

摂食障害と心因―摂食障害の「原因」の再構築 西園マーハ文

心因健忘と解離性障害 大矢 大

外傷後ストレス障害(PTSD) 飛鳥井 望



●論説

学校から遠く離れて―児童精神科医のつぶやき 山登敬之

ニーチェの破局をたどる―絶望のレクイエム 伊東昇太



●連載

レピッシュ思春期現象学(5)マインド・コントロールと解離 斎藤 環

シネマそしえて・2

異文化摩擦が生んだおかしな家庭内戦争『ぼくの国、パパの国』 杉山光信

クリニカル・インターネット(6)インターネットという〈異物〉 高石浩一

時代が病むということ

―無意識の構造と美術(9)戦後社会と日本の「前衛」 鈴木國文

逸脱の精神史(7)眠れない夜 酒井明夫



●ほんとの対話

ヴァイツゼッカー『病いと人』 神田橋條治

塚本千秋『明るい反精神医学』 宮川香織・飯森眞喜雄



●こころの現場から

自立するまで(子どもの臨床) 松岡素子・松岡洋一

テレビの功罪(精神科外来) 加藤忠史

卒業式(中学校) 赤田圭亮



伝言板