雑誌詳細:こころの科学  (2001年 3月号)

(2001年 3月号) 通巻 96号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
老いと死の臨床
斎藤正彦 編
定価:税込 1,257円(本体価格 1,143円)
在庫なし
発刊年月
2001.02
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
132ページ

内容紹介

この半世紀、平均寿命は30年延び「人生80年」の時代を迎えた。老年期をどう生きるべきか、本特別企画では、老年期臨床の専門家の方々に、それぞれの人生観、死生観について語っていただき、老いと死を見つめてみたい。

●巻頭に・・症状よりも生活をみる 青木省三



特別企画 老いと死の臨床老いと死の臨床 斎藤正彦



痴呆という生き方 小澤 勲

日本文化の中の老いと死 新村 拓

江戸時代後期の高齢者文化─良寛・一茶・北斎・馬琴 高橋正雄

老年期精神医療の状況 須貝佑一

老年期の心理臨床 松田 修

老年者への精神療法 竹中星郎

音楽療法をとおして老いと死を考える

―クライエントと共に味わう「玉響」のとき 北本福美

高齢者ケアにかかわる専門職への心理的サポート 黒川由紀子

高齢者ケア―する人とされる人の人間学 木下康仁

痴呆症地域ケアをとおして老いと死を考える 高橋幸男

老いを看取る―在宅ホスピスの試み 辻 彼南雄



●論説

凶悪犯罪は本当に増えているか

─暴力犯罪・少年犯罪の傾向を読む 石井利文



●連載

クリニカル・インターネット(7)ネット社会の自己アピール 高石浩一

時代が病むということ

―無意識の構造と美術(10)抽象表現主義と近代の夢 鈴木國文

シネマそしえて・2

郵便配達が運んでいたものは…─『山の郵便配達』 杉山光信

レピッシュ思春期現象学(6)子どもたちの代理戦争 斎藤 環

逸脱の精神史(8)恋わずらいの医学 酒井明夫



●ほんとの対話

中井久夫・永安朋子『分裂病の回復と養生』 黒木俊秀

村瀬嘉代子・青木省三『心理療法の基本』 神田橋條治

川嵜克哲『夢の読み方 夢の文法』 岩宮恵子



●こころの現場から

ほどよい自己開示─(子どもの臨床) 松岡素子・松岡洋一

“学歴インフレ”の時代に─(中学校) 赤田圭亮

観覧車─(精神科外来 ) 加藤忠史



91~96号・総目次

伝言板