雑誌詳細:こころの科学  (2001年 5月号)

(2001年 5月号) 通巻 97号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
うつ病治療の最前線
宮岡 等 編
定価:税込 1,362円(本体価格 1,238円)
在庫なし
発刊年月
2001.04
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
146ページ

内容紹介

「不況によるリストラ」によって中高年の自殺が急増している。自殺の理由として見過ごされがちなのは「うつ病」の存在。果たして最近の精神医学はうつ病に対して、どの程度新しい治療法を提供しているのだろうか。

●巻頭に・・治療ガイドライン 宮岡 等



特別企画 うつ病治療の最前線



●うつ病の診断

最近のうつ病診断と分類 鈴木映二

うつ病の成因に関する仮説

―生物学的仮説を中心に 藤巻康一郎・森信 繁



●うつ病の薬物療法

抗うつ剤今昔―現在登場中の抗うつ剤開発コンセプト 笠茂公弘

SSRIによるうつ病治療 大坪天平

SNRIによるうつ病治療 吉村 篤・下田和孝

日本で未発売の抗うつ薬─その紹介と今後への期待 田島 治

三環系抗うつ薬による治療―今後の見通しについて 佐藤啓二

抗うつ薬以外の薬物によるうつ病治療 塩江邦彦

うつ病に対する漢方薬療法の可能性 山田和男



●うつ病の精神療法

うつ状態の患者に対する接し方 坂本暢典

うつ病の認知療法 井上和臣

森田療法によるうつ病の養生と治療 中村 敬

サイコエデュケーションと家族への援助 上原 徹



●うつ病治療の展開

電気けいれん療法 本橋伸高

高照度光療法 永山治男

うつ病の断眠療法と睡眠操作による治療法 内山 真

磁気刺激療法 瀧川守國



●論説

飽食の時代の飢餓―身体回復からみた摂食障害へのアプローチ 小牧 元



●新連載

臨床心理学と精神医学の対話(1)

対話することの意味 野村俊明・下山晴彦・島 悟



●連載

逸脱の精神史(9)

魔女の告白 酒井明夫

シネマそしえて・2

熾烈なスト闘争と少年の才能の芽生え―『リトル・ダンサー』 杉山光信

時代が病むということ

―無意識の構造と美術(11) もの・イメージ・コンセプト 鈴木國文

レピッシュ思春期現象学(7)

境界例のためのレッスン 斎藤 環

クリニカル・インターネット(8)

ヘビー・ユーザーたちのアナムネーゼ 高石浩一



●ほんとの対話

多田・フォン・トゥビッケル房代『響きの器』 神田橋條治

吉田敬子『母子と家族への援助』 村瀬嘉代子

北西憲二『我執の病理』 近藤喬一

リー・ベアー『強迫性障害からの脱出』 坂野雄二

小笠 毅『ハンディをもつ若者の進路』 矢倉久泰



●こころの現場から

遺伝子診断にご注意を…─(精神科外来) 加藤忠史

教師の適性とは─(中学校) 赤田圭亮

子どもの気持ちがわからない─(子どもの臨床) 松岡素子・松岡洋一



伝言板