雑誌詳細:そだちの科学  (2003年10月号) 

(2003年10月号)  通巻 1号

  • 紙の書籍
4、10月(年2回)発売
[特集1]
自閉症とともに生きる
編集人=滝川一廣・小林隆児・杉山登志郎・青木省三
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
在庫なし
発刊年月
2003.09
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
150ページ

内容紹介

発達障害の中で、いまだに謎の部分が多いといわれる自閉症。かれらの「純粋さ」を理解し、かれらの「そだち」に添いながら、精神発達と何かを考え、治療・療育・養育の実際を知り、かれらの「未来」をみつめる。

●創刊特集によせて



I=発達をどう考えるか

「精神発達」とはなにか 滝川一廣

子どもの発達を「個」からみること、「関係」からみること 鯨岡 峻



II=自閉症をどう捉えるか

自閉症の治療・療育研究最前線

―最近のアメリカにおける自閉症療育の動向 十一元三

乳幼児期の自閉症療育の基本 高橋 脩

関係発達臨床からみた自閉症とことば 小林隆児

高機能広汎性発達障害にみられる行為障害と犯罪 杉山登志郎



III=自閉症児の療育

心理臨床の立場から―統合的アプローチ 村瀬嘉代子

TEACCHプログラムから 佐々木正美

認知発達プログラムから 太田昌孝

行動療法の立場から 高田博行

母子関係発達支援の立場から 財部盛久

自閉症の入院治療 黒川新二



IV=自閉症の人々とともに育つ

保育(児童通園施設)の立場から 岩 崎隆彦

NPOの立場から 辻井正次

福祉現場の立場から―時間のかかる大切な基盤づくり 斉藤理歩

学童期―子どもと母親の育ち合い 井上理枝

成人期―大人になって変わってきたことと変わらないこと 深見 憲



V=自閉症児の育ちに付き合う

自閉症概念の変化を見つめて 石井高明

自閉症は「自閉」症ではないこと 中根 晃

自閉症児に育てられる 村田豊久

四〇年の臨床から 若林愼一郎

自閉症児の内的世界にどこまで近づけるか 山崎晃資



ブックガイド・自閉症を読む

『ぼくはレース場の持主だ!』―パトリシア・ライトソン 滝川一廣

『ひろしくんの本』―深見 憲 小林隆児

『自閉症だったわたしへ』―ドナ・ウィリアムズ 杉山登志郎

『我、自閉症に生まれて』―テンプル・グランディンほか 青木省三



●連載

親と子がともに育つということ

(1)子育て支援は「親育ち支援」 大日向雅美

こんな男に誰がした―育てられのカガク

(1)優しいママとダメ息子 山登敬之

相談窓口から「そだち」をみる

(1)心理援助の定点 高野久美子

こんなとき、どうする―障害児を育てる親たちへ

(1)就学相談 海津敦子



編集ノート