雑誌詳細:こころの科学  (2002年 1月号)

(2002年 1月号) 通巻 101号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
精神療法を学ぶ
青木省三=編
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
在庫僅少
発刊年月
2001.12
旧ISBN
4-535-14001-4
ISBN
978-4-535-14001-1
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
174ページ
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内容紹介

精神医療・心理臨床の現場で実際に行われている臨床とはどんなものなのだろうか?マニュアルばかりが跋扈する風潮の中で今一度、現実の臨床場面で行われている。「ふつうのやりとり」に立ち返って「精神療法」を見直す。

●巻頭に・・分化することと、全体を取り戻すこと 青木省三



特別企画

精神療法を学ぶ



臨床家の精神療法 青木省三

精神療法の「現在」――断想と箇条書き 飯森眞喜雄

患者の現実生活と精神療法との関係について 鈴木啓嗣

私の心理療法に関する素朴な内省 池見 陽

薬を介する営みとしての精神療法 黒木俊秀

総合病院での精神療法――私の臨床 田中 究

精神科診療所での精神療法 中野善行

精神病院での精神療法と配慮 小川 恵

カウンセリングにおける個別的アプローチの工夫 佐藤隆一

保健室でのふつうのやりとりからの展開 中坊伸子

心理療法と私の癖 東 豊

退屈で地味な精神療法という仕事――体験的精神療法論 宮川香織

A先生への手紙 塚本千秋



[研修する立場から]

T先生への返事 赤木直子

白旗療法 伊室伸哉

患者を尊重する 川上さやか

三年目の思い 桐山正成

体験のつらなり 胡桃澤 伸

内科医からの転身 原 泰志

待つことの意味 原田修一郎

これだ、といえないもの 松下兼宗

探検家のように 康田沙智恵

精神療法の研修や指導についての疑問 村上伸治



●特別寄稿

医学・精神医学・精神療法は科学か

――一見極論にみえる常識論 中井久夫



●連載

クリニカル・インターネット(12・終)

インターネットはゲニウス・ロキを持つか 高石浩一

臨床心理学と精神医学の対話(5)

身体疾患病棟での協働 下山晴彦・野村俊明・島 悟

人はなぜ芸能に魅せられるのか(3)円熟の芸にひそむ死 島田裕巳

逸脱の精神史(13)失神の意味 酒井明夫

心理療法と村上春樹の世界(4)物語の生成と思春期体験(2) 岩宮恵子

レピッシュ思春期現象学(11)ゲームおたくとアウラ消費 斎藤 環



●ほんとの対話

村瀬嘉代子著『子どもと家族への統合的心理療法』 江口重幸

レーナー著『女性が母親になるとき』 大日向雅美

アマナット&ベック著『十代の心理臨床実践ガイド』 中釜洋子

小林正幸著『学級再生』 菅野 純

松岡素子著、松岡洋一監修『臨床心理犬アレックス』 坂野雄二



●こころの現場から

いちばんつらいのは……

――(子どもの臨床) 松岡素子・松岡洋一

再見――(中学校) 赤田圭亮



伝言板