雑誌詳細:こころの科学  (2002年 9月号)

(2002年 9月号) 通巻 105号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
病名と告知を考える
青木省三=編
定価:税込 1,362円(本体価格 1,238円)
在庫なし
発刊年月
2002.08
旧ISBN
4-535-14005-7
ISBN
978-4-535-14005-9
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
144ページ

内容紹介

「病名の告知」は、当人や家族にとっては「宣告」に近い「重み」をもつ場合がある。本特集では、精神分裂病から統合失調症への病名変更の話題も織り交ぜながら、「病名」と「告知」の問題について、さまざまな立場から考察する。

●巻頭に・・「努力」神話と「為せば成る」幻想 宮岡 等



特別企画 病名と告知を考える



病名とインフォームド・コンセント 青木省三



病気の命名とその変遷 風祭 元



患者は語り、医師は名づける

――文化精神医学からの一視点 江口重幸



精神医学的診断の光と影

――「診断する」とはどのような意味をもつのか 高木俊介



統合失調症

(1)名称が変わることの意味について 春日武彦

(2)家族心理教育の立場から 井上新平

(3)家族(会)の立場から 中井和代

(4)当事者の立場から

――正しい病気の理解の普及と丁寧な診断を望む 山口弘美



病名をいつ、どのように告知するか

(1)発達障害臨床の現場から 高橋 脩

(2)成人精神科臨床の現場から 池田友彦

(3)老人精神科臨床の現場から 斎藤正彦



病名を告げることをめぐって 中里 均



[エッセイ]

病名あるいは告知について

山下 格/村瀬嘉代子/臺 弘/加賀乙彦/安永 浩

松本雅彦/八木剛平/土居健郎



●論説

スポーツの情熱と虚構

――2002年コリアジャパン・ワールドカップ 岡崎 勝



●連載

スクリーン精神医学(3)統合失調症・妄想型

――『ビューティフル・マインド』 高橋祥友

逸脱の精神史(16・終)伝染する非理性 酒井明夫

児童虐待(4)手をかけてほしい子どもたち 犬塚峰子・伊東ゆたか・柴崎喜久代

臨床心理学と精神医学の対話(8)身体化障害の事例検討 下山晴彦・野村俊明・島 悟

比較障害児学入門(3・終)障害児の就生活 小笠 毅

人はなぜ芸能に魅せられるのか(7)九九歳の一人芝居 島田裕巳

心理療法と村上春樹の世界(8)現実の多層性(2) 岩宮恵子

レピッシュ思春期現象学(15・終)割れた鏡の思春期 斎藤 環



●ほんとの対話

伊賀興一ほか著『なにが幼い命を奪ったのか』 安東義隆

佐々木 賢著『親と教師が少し楽になる本』 赤田圭亮



●こころの現場から

ホントの食べ物――(食の風景) 吉長三恵子

部活動の問題――(高等学校) 夏木 智



伝言板