雑誌詳細:こころの科学  (2007年 3月号)

(2007年 3月号) 通巻 132号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
精神医学と法
武井 満=編
定価:税込 1,257円(本体価格 1,143円)
在庫僅少
発刊年月
2007.02
ISBN
978-4-535-14032-5
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
134ページ
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内容紹介

心神喪失者等医療観察法の施行という大きなトピックスから1年。司法と精神医学・医療との関係がまた大きく動き出している。措置入院制度や司法精神鑑定も含め、精神科医療の入口から出口まで、司法と精神医学の接点で起きるさまざまな事柄について、その実際を明らかにし、あるべき姿を考えてみたい。

●巻頭に――若者のゆくえ 青木省三



特別企画 精神医学と法 武井満=編



●精神医学と司法の対話

責任主義と精神医学 前田雅英

司法精神医学確立への期待 山上 晧

宇都宮病院事件と医療観察法 秋元波留夫

医療観察法の成立をめぐって 松下正明

「強制」処遇をめぐって―移送手続とその問題点 山本輝之

医療観察法成立後の弁護活動 内嶋順一



●医療観察法以後の精神科医療システム

刑事精神鑑定―医療観察法施行後の変化 岡田幸之

医療観察法病棟の実際 平林直次

精神科救急と精神障害者措置移送制度 赤田卓志朗

行政責任としてのアウトリーチ活動

―精神科救急情報センターの立場から 芦名孝一

矯正施設内処遇の課題と今後 野村俊明・岩堀武司

社会復帰調整官の役割 弥永理絵

「精神保健福祉法」を読み解く

―「措置入院制度」を窓口に 佐藤浩司

精神障害者の地域生活支援と地域福祉権利擁護

―北海道浦河町における権利擁護サービスの活用の現状から 向谷地生良

「刑罰法令に触れる行為」をめぐって

―その処遇システム 武井満



●論説

少年の再出発を支援する―少年鑑別所の現場から 黒澤良輔



●連載

都市型臨床の時代(4)精神科医は「薬のソムリエ」にあらず 井原裕

うつ病の真実(13)操作的診断の問題点 野村総一郎

学び方の違う子どもたち(6)“保護者の思い”に思う 畠垣智恵

タイムマシン心理療法(12)鑑別所帰りのリョウタ 黒沢幸子



●ほんとの対話

品川裕香著『心からのごめんなさいへ』 神田橋條治

ブレイクモア&フリス著『脳の学習力』 加藤忠史

小俣和義著『親子面接のすすめ方』 滝口俊子

清水將之著『災害の心理』 柳田邦男



●こころの現場から

食の指導――(小学校) 山際敏和

同窓会――(養護学校) 鈴木彰典



127~132号・総目次

伝言板