雑誌詳細:こころの科学  (2007年 9月号)

(2007年 9月号) 通巻 135号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
職場復帰──うつかなまけか
松崎一葉=編
定価:税込 1,257円(本体価格 1,143円)
在庫僅少
発刊年月
2007.08
ISBN
978-4-535-14035-6
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
136ページ
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内容紹介

「本当にうつなのか。なまけではないのか」。人事担当者や産業医、精神科医が職場復帰をめざすさいに、いちばん悩んでいるのはそこではないだろうか。最近増えているのは、従来言われていた過重労働型うつよりもパーソナリティの未成熟に起因する「復帰したがらないうつ」ではないだろうか。あるべき職場の精神保健の姿を探る。

巻頭に――大人の目の届かない世界 青木省三



特別企画 職場復帰──うつかなまけか 松崎一葉=編



●職場復帰とうつ

当世うつ病事情 山登敬之

うつ病のタイプと職場復帰 牛島定信

「うつかなまけか」が問題となる人─精神科医の立場から 宮岡等・清水茜

職場復帰の理論とソリューション 松崎一葉



●職場復帰の実際

都庁における職場復帰 吉野聡

産業保健師からみた職場復帰 中庭慶子

躁と職場復帰 富田絵梨子

メンタルクリニックにおける治療プラン 五十嵐良雄

職場復帰のための認知行動療法 田島美幸・中村聡美・秋山剛・大野裕

パーソナリティの未熟に起因するうつと職場復帰 岩谷泰志



●職場復帰を超えて

先進的職場復帰制度を考える

─退職も重要な選択肢のひとつ 笹原信一朗

「こころのカゼ」と操作主義 斎藤環

職場復帰のオトシドコロ─ミクロとマクロの視点から 松崎一葉



論説

子どものいじめをめぐって─その深層と対応 井上勝夫

今、脳科学が教育に貢献できること 加藤忠史



連載

タイムマシン心理療法(15・終)あなたはそのままで素晴らしい 黒沢幸子

うつ病の真実(16)うつ病治療の発展(2)─薬物療法の歴史 野村総一郎

臨床を支える言葉(3)障害者福祉の原点は生命の仕組みにあり 遠藤裕乃

児童精神医学フロントライン(2)

注意欠陥/多動性障害を科学する(2) 根來秀樹

都市型臨床の時代(7)マイ・メンタルヘルス 井原裕

学び方の違う子どもたち(9)忘れられがちな「学習」 畠垣智恵



ほんとの対話

中井久夫著『こんなとき私はどうしてきたか』 神田橋條治

北山修著『劇的な精神分析入門』 妙木浩之

B・W・ウォルシュ著『自傷行為治療ガイド』 林直樹

村上伸治著『実戦|心理療法』 東 豊



こころの現場から

一本のヒット──(特別支援学校) 鈴木彰典

フランケン──(小学校) 山際敏和



伝言板