雑誌詳細:こころの科学  (2008年 7月号)

(2008年 7月号) 通巻 140号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
子どもの悩みをきく
青木省三/編
定価:税込 1,362円(本体価格 1,238円)
在庫僅少
発刊年月
2008.06
ISBN
978-4-535-14040-0
雑誌コード
63955
判型
B5判
ページ数
150ページ
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内容紹介

悩みは人を育むものでもある。一方、過剰な悩みは子どもを押しつぶしてしまいかねない。多くの子どもが悩みを身近な人に話していない現実がある。いかに子どもの悩みをきくか、あるいはきかないべきか。現場の知恵を披露する。

巻頭に──人身事故 岡崎祐士

特別企画 子どもの悩みをきく 青木省三=編



●児童精神科の立場から

子どもの悩み相談ではなにをすればいいのか 宮川香織

専門職として、大人として 山登敬之

小五「こころの相談室」より 倉本英彦

悩みを語るということ─悩みを語れるようになること 瀬口康昌・大隈紘子

悩みを聞く人、話す人 鈴木啓嗣

子どもが悩みを語るまで─「きく」から「対話」へ 田中康雄

子どもの悩みなんてきいてる場合じゃない! 大高一則

M君が教えてくれたこと 村田豊久



●心理臨床の立場から

おとなとの関係のなかで 稲田正文

大人に求められる対話力 植山起佐子

悩む力を育てる 本田恵子

聴くという営み 村瀬嘉代子



●心身医療の立場から

声にならない声を聴く 氏家 武

関係性をいかに築くか 岸本寛史



●学校現場から

子どもの悩み 岡崎 勝

人とつながる、人とおりあう 福田恵一

保健室からの発信 北村美佳



●非行にかかわる立場から

子どもに悩みをつくる 藤川洋子

非行少年と悩み 伊藤直文

「悩み」の成長─非行の回復プロセスから 岡田尊司



●社会的養護の立場から

悩み以前から悩みへ─被虐待児とのかかわりから 井上 真

「生活の場」をもつ意味─チームで悩みを聴く 西田 篤

きいて育てる 牧 真吉



論説

がん医療における心理的支援の可能性 藤森麻衣子・内富庸介



連載

児童精神医学フロントライン(7)PTSDを科学する 根來秀樹

心理療法で何がおこっているのか(3)きく(2)「効く」 桑原知子

臨床を支える言葉(8)逆抵抗をくぐり抜ける 遠藤裕乃

英国児童精神医学如是我聞(4)英国に住む日本人の子どもたち 森 享子

都市型臨床の時代(12)本田宗一郎とレジリエンス 井原 裕



ほんとの対話

黒川由紀子『認知症と回想法』 竹中星郎

小林隆児『よくわかる自閉症』 小倉 清

松澤和正『臨床で書く』 江口重幸

はたよしこ編著『アウトサイダー・アートの世界』 鈴木國文

清水將之『子どもの精神医学ハンドブック』 杉山登志郎



こころの現場から

十数年振りの再会──(小学校) 大垣智紀



伝言板