雑誌詳細:法学セミナー  2007.3

2007.3 通巻 627号

  • 紙の書籍
毎月12日発売
[特集1]
総合点検 法科大学院の現在
定価:税込 1,047円(本体価格 952円)
在庫なし
発刊年月
2007.02
雑誌コード
08069
判型
B5判
ページ数
144ページ

内容紹介

完成年度のゴールが見えてきた法科大学院。本特集は制度の全体像を総合検証する。新司法試験と法科大学院の関係、学修の現場を、教員と学生、新修習生の声から再確認。法科大学院“らしい”授業や取り組み、関連シンポジウムなどにも目を配り、2007年度の新たなスタートを前に3年間を振り返る。

[▼立志]
石流れ木の葉沈む日々に 野村修也
[▼法科大学院探訪]
青山学院大学法科大学院 ――青学カラー見参!神長勲教授に聞く
[ロー・ジャーナル]
住基ネットを違憲とした高裁判決
 ――大阪高裁2006年11月30日判決の検討 鈴木秀美 議会による
 損害賠償請求権の放棄と住民訴訟
 ――「みんなの“討議場”(はなしば)」の盛況 白藤博行

[特集] 総合点検 法科大学院の現在
法曹養成の現段階 中西一裕
第1部 法科大学院教育と新司法試験の再検討
――新司法試験考査委員ヒアリングを踏まえて
 教員座談会 大貫裕之・米田憲市・塚原英治
 修了生・学生座談会 崎山有紀子・松原英子・石垣徹郎・花田隆光・四ツ谷有喜
第2部 【拡大版】ロースクールニュース
   ――法科大学院の特徴的取り組み
 【1】神奈川大学法科大学院におけるe-ラーニングの展開 中村壽宏
 【2】信州大学法科大学院による裁判員制度シンポジウム
  ――ロースクールにおける地域連携の試み 伊藤博路・星周一郎
 【3】龍谷大学法科大学院における「リサーチ・情報処理演習」の授業
  ――[基礎法学・隣接科目群 1年次配当選択科目] 浜井浩一
 【4】関西大学法科大学院の中之島リーガルクリニック 木村哲也
 【5】関西学院大学法科大学院のシミュレーション教育
  ――シミュレーション教育の体系的展開に向けて 亀井尚也
第3部 法科大学院教育における“理論と実務”の実践
  ――シンポジウム「法科大学院と弁護士会のコラボレーションの構築
   ~実務と研究の融合を目指して~」
 法科大学院の確かな発展を目指して
  ――研究者と実務家とのコラボレーションの中で 佐藤幸治
 実務と研究の新しい姿へのステップ
  ――パネルディスカッション報告 平野惠稔

[ロー・クラス]
教育基本法の改正を考える 西原博史

開発法学への招待(6)
 「法と開発」(Law and Development)の理論と実践 松尾弘

判例にみる憲法実体論(24)非刑事手続の適正さと憲法31条 井上典之

民法総則講義〔第2部 本論〕(46)最終回
 第11章 時効(5)――消滅時効(2)[短期消滅時効・応用] 河上正二

クロススタディー物権法(24)最終回 債権担 保田高寛貴

セカンドステージ債権法(15)賃貸借(4)――存続期間・終了 野澤正充

家族法の歩き方(24)最終回
 死後の争い――遺言者対相続人 本山敦

刑法総論で考える(24)共犯論
 ――その1:共犯の意義と形態ならびに処罰根拠 伊東研祐

クロスワード会社法(6)子会社上場 弥永真生

疑問解消 刑事訴訟法(15)公判の手続とその関与者 水谷規男

[最新判例演習室]
憲法
 ■詐欺罪の成否と「宗教的行為の自由」 井上禎男
  ――東京地判2005・7・15
行政法
 ■都市計画決定における行政裁量の限界 岡田正則
  ――最二小判2006・9・4
民法
 ■学生納付金返還請求訴訟 丸山絵美子
  ――最二小判平18・11・27
刑法
 ■ビラ配布目的でのマンション共用部立入りにつき
  住居侵入罪の成立を否定した事例 松宮孝明
商法
 ■新株発行による持株比率の低下と検査役選任の申請 鳥山恭一
  ――最一小決2006・9・28
民事訴訟法
 ■上告裁判所による原判決の破棄・訴訟終了宣言と口頭弁論の要否 和田吉弘
  ――最二小判平18・9・4
刑事訴訟法
 ■共犯者供述の信用性判断 正木祐史
  ――富山地判平18・11・21
労働法
 ■安全配慮義務と精神的疾患による自殺 小宮文人
  ――名古屋地判平18・1・18

[ライブラリー]
書評■『憲法が変わっても戦争にならないと思っている人たちのための本』 浦部法穂
書評■『無防備地域運動の源流――林茂夫が残したもの』 内藤光博
新刊ガイド

[ロー・フォーラム]
人権を問う――人権救済活動の最前線から(12)
 「密告社会」の到来を防ぐために
 ――入国管理局ホームページ人権救済申立事件 日弁連人権擁護委員会

裁判と争点

立法の話題

最新立法インフォメーション

司法改革ウォッチング
 ――法科大学院開校3年の経過と日弁連法務研究財団の認証評価 石井邦尚

[JPLS]Research]法律家の市場は拡大するか(前編)  白木達也

法科大学院生レポート
司法修習生
弁護士事件ファイル司法書士の生活と意見
判事補メモ
研究する女

●年間総目次(2006年4月号~2007年3月号)