雑誌詳細:法律時報  2024年5月号

2024年5月号 通巻 1202号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
情報空間の秩序構想
定価:税込 2,090円(本体価格 1,900円)
在庫あり
発刊年月
2024.04
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
180ページ
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内容紹介

情報空間の秩序に対する国家の役割とは何か。DPFの立憲的統制、国家とマスメディアの関係の再構築を軸に、法のありかたを探究する。

【法律時評】
障害と法……川島 聡
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■特集=情報空間の秩序構想
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情報空間の秩序構想——企画趣旨説明を兼ねて……曽我部真裕 

デジタル立憲主義と情報空間の立憲化……山本健人 

思想の自由市場論の新展開……梶原健佑

国家安全保障とデジタル・プラットフォーム規制の現状
——米国を事例として……市原麻衣子

国家の情報収集に関わる外国人の通信の秘密とDPF規制
  ……小西葉子

EUにおけるメディアの自由と多元性
——「欧州メディア自由法」を中心として……波多江悟史

情報空間の秩序形成に向けた公共放送規律
——NHKのインターネット活用業務の必須業務化をめぐって
  ……林 秀弥 

報道機関とデジタルプラットフォーム
——独占禁止法・公正取引委員会の役割と限界、今後の展開
  ……和久井理子

情報空間のガバナンスを担う行政組織——放送行政を軸に
  ……巽 智彦  

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●論説
海外渡航の自由と旅券発給拒否——ドイツ法からの示唆
  ……小山 剛 

訴訟当事者の権利——丁寧で親切な訴訟を実現するために
  ……松森 彬


●連載
宗教団体とデモクラシー・法・2-2
宗教団体と民事法(中)——宗教的贈与の効力について……金子敬明 

法をめぐるミスコミュニケーション・8-1
芸術への公的助成をめぐるミスコミュニケーションの所在とメディア表象
——岡沢論文へのコメント……石田麻子 

紛争が戦争とならないために
——領域支配をめぐる対立の制御における国際法の役割・18
ふりかえればポーツマス
——1905年日露講和条約が極東での紛争抑制・緩和に果たした役割
  ……小林友彦 

幻の創文社版『憲法綱要』とその批判的検討・16
憲法解釈における「個人の尊厳」の意義とその現れ
——樋口陽一と佐藤幸治を手掛かりに
  ……淺野博宣 

行政法学のリ・デザイン——二元的思考を超えて・9-1
法律と委任立法のはざま(上)
——授権法律が満たすべき「規律密度」の含意をめぐって
  ……村西良太 

平成民法学の歩み出し・32
「詐害行為の対抗不能」と「被保全債権の対抗」
——片山直也「一般債権者の地位と『対抗』
——詐害行為取消制度の基礎理論として」
  ……白石 大 

日中会社法の比較・7
敵対的買収と買収防衛策……神田秀樹・朱大明 

著作権法と刑法の語らい・13
[著作権の侵害主体をめぐる議論]著作権の侵害主体をめぐる議論状況
  ……谷川和幸 

公判外供述の比較法研究・3-2
オーストラリアの伝聞法則(2)……成瀬 剛 

日本的雇用を問い直す・16
均衡・均等処遇規定で、正規・非正規間の労働条件格差は縮小するのか?
  ……沼田雅之 

【B&Aレビュー】
木村光江「『性的自由に対する罪』再考」●刑事法学の動き
  ……斉藤豊治 

【労働判例研究】
事前調整型の年休取得事案における時季変更権行使についての
使用者の配慮義務——東海旅客鉄道事件……淺野高宏 

【史料の窓】
終戦直後の商工官僚たち……毛利拓臣


新法令解説/文献月報・判例評釈/メモランダム


法律時報 2023年6月号(2024年5月27日発売)

特集=労働契約における合意の外側

労働契約は、合意の外側からの規律が重要な意味をもつといえる。このような合意外・契約内の部分に着目し、機能や内容を探る。

■予価:税込 2,090円/2024年5月27日発売