雑誌詳細:こころの科学  2025年7月号

2025年7月号 通巻 242号

  • 紙の書籍
  • 電子書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
「支援なんていらない!」
——本人・家族の思い、支援者の葛藤
太田順一郎/編
定価:税込 1,496円(本体価格 1,360円)
紙の書籍・POD・アーカイブズの価格を表示しています。
電子書籍の価格は各ネット書店でご確認ください。
在庫あり
発刊年月
2025.06
ISBN
978-4-535-14142-1
雑誌コード
63957
判型
B5判
ページ数
124ページ
定期購読申込ページへ

内容紹介

ひきこもりや依存症を抱える人など、他者からの助けを拒む人はいる。その背景に思い巡らせ、支援者にできることを考える。

●巻頭に ありのまま……福田正人
_________________________________

■特別企画 「支援なんていらない!」
      ——本人・家族の思い、支援者の葛藤 

太田順一郎(岡山市こころの健康センター所長・精神科医)=編

_________________________________

●支援が拒否されるとき
支援を拒む人たちの想い……塚本千秋

支援を拒む本人とその家族の状況について……岡田久実子

地域の中で「支援を拒む人」への支援……原田 豊

支援を拒むひととのかかわり
——支援が的を外しているから拒否されるのか……古屋龍太


●それぞれの現場・立場から
支援、支援って誰のための支援なの?
——アディクションを生きる当事者は何を見ていたか……渡邊洋次郎

依存症家族の立場から——家族には支援が絶対必要です! 
ほしいのはこんな支援です……島内理恵

「支援なんていらない!」にどうすればいいか
——依存症支援者の立場から……吉田精次

「支援なんていらない」から発達障害の早期把握・早期支援を考える
  ……関 正樹

支援なんていらない?
——思春期臨床において、例えば、トー横キッズと非行の場合
  ……木村一優

抗うことはリカバリーへの出発点……山田悠平

路上モード——あたたかくしてもよいということ……熊倉陽介

児童相談所での支援を考える
——アタッチメントとトラウマの視点から……小平かやの

家族丸ごと支援、いつの時代も原点はこれ!
——地域が生きる、行政の保健師活動……目良宣子

精神保健福祉センターでの実践
——退院に向けた地域移行支援の事例をもとに……山口智絵

訪問看護の現場から……福山敦子

_________________________________

■論説
保育士との連携で心理職の専門性を活かすには
——常勤心理職の実践から考える……藤原朝洋


■新連載
ネット・ゲーム依存を病気にしないために(1) 鎧と新緑の若葉
  ……佐久間寛之

■連載
ケアを支える言葉と対話——こころを診る、そのまえに(10)
誰かと一緒にケアをするということ……大石 智

性暴力とわたしたち——未来を生きるレジリエンス(9)
性暴力からの回復……新井陽子

みえているけど“気づかないこと”——ナラティヴの向こう側(12)【最終回】
それぞれの“Narrative Reality”……山本智子

混沌の中で、「私」を結ぶ——自閉スペクトラム症と精神病理学(4)
顔は本当にあるのか……清水光恵


****************************************

■ほんとの対話
仙波純一『精神科「フライング診断」を乗り越える』……井原 裕

雁屋 優『マイノリティの「つながらない権利」』……樋端佑樹


■こころの現場から
弁護士は話を聞けない(弁護士事務所)……青木志帆
第一発見者(福祉事務所)……高野正秀


■伝言板


こころの科学243号(2025年9月号)

特集=パニックと不安——多面的な理解と臨床(仮)

経験した人にしかわからないパニックや不安の苦しみ。さまざまな視点から捉えることでその実態に迫り、支援のあり方を考える。