雑誌詳細:法律時報  2024年3月号

2024年3月号 通巻 1200号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
刑事司法と「アウトサイダー」
——非法曹専門職との連携のあり方を考える
定価:税込 2,090円(本体価格 1,900円)
在庫あり
発刊年月
2024.02
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
176ページ
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内容紹介

法律内外の専門家が集い、社会的ニーズに着目しながら、ハイブリッドなアプローチで刑事司法の新たな姿を描き出す。

【法律時評】危機対応のための資金確保の意義……中里 実
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■特集=刑事司法と「アウトサイダー」
    ――非法曹専門職との連携のあり方を考える
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企画趣旨……ディミトリ・ヴァンオーヴェルベーク 

多様な支援ニーズのある人に刑事司法はどう向き合うのか
――罪に問われた障害のある人の弁護・支援の経験を踏まえて
  ……山田恵太 

刑事司法におけるソーシャルワーカー――Outsiders or Insiders?
  ……戸井宏紀

クレプトマニアと累犯処罰――執行猶予判決の先にあるもの
  ……林 大悟

高齢受刑者等への対応に関わる「専門家」間の協働関係
  ……安田恵美

刑事司法と精神科医療の「連携」……中島 直

裏社会の「メルトダウン」――暴力団離脱者の社会復帰困難を中心に
  ……廣末 登

知的障害のある犯罪行為者の社会復帰の現状と課題
――地域生活定着支援センターの活動を中心に……水藤昌彦

刑事司法のインサイド/アウトサイド
――アメリカでのソーシャルワーカー経験を通じて……谷口太規

刑事司法の「アウトサイダー」と刑法の断片性……金澤真理

治療的司法――刑事司法の“内”と“外”を結ぶ理念的架け橋
  ……指宿 信

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●論説
「抽象的な概念」を名目とする芸術助成の拒否
──「宮本から君へ」訴訟最高裁判決を読む……蟻川恒正 


●連載
信用の基礎理論構築に向けて・11-1
前半に対する中間コメント(上)……木庭 顕 

宗教団体とデモクラシー・法・1-3
社会福祉・宗教により貪られる人々の位置(下)
――社会福祉法人制度・宗教法人制度の比較を通して……太田匡彦 

法をめぐるミスコミュニケーション・7-1
先端科学技術のソフトローをめぐる国際競争の意味と視座
――中村論文へのコメント……標葉隆馬 

紛争が戦争とならないために
――領域支配をめぐる対立の制御における国際法の役割・16
北アイルランド和平とブレグジット……福永有夏 

幻の創文社版『憲法綱要』とその批判的検討・14
個人の消失(ヒトへの回帰)にどう立ち向かうか
――計算論的人間観の台頭と「連関と緊張」の近未来……駒村圭吾 

行政法学のリ・デザイン――二元的思考を超えて・8-1
主観訴訟と客観訴訟の「はざま」(上)……西上 治 

平成民法学の歩み出し・30
批判法学的所有論が示したもの
――吉田邦彦『民法解釈と揺れ動く所有論』……阿部裕介 

日中会社法の比較・5
取締役の注意義務・取締役の第三者に対する責任・会社の代表権
……神田秀樹・朱大明 

著作権法と刑法の語らい・12
[座談会]著作権法と刑法の可能性(3)
  ……遠藤聡太・金子敏哉・仲道祐樹・深町晋也・長谷川 遼・
  前田 健・西貝吉晃=谷川和幸(司会) 

公判外供述の比較法研究・3-1
オーストラリアの伝聞法則(1)……成瀬 剛 

日本的雇用を問い直す・14
ストライキ(団体行動)は現代の社会で何の意味があるのか?
  ……藤木貴史

【イギリス刑法の現在地】
イギリスにおける刑事責任能力論について――法律委員会の報告書
  ……佐野文彦 

【B&Aレビュー】
永岩慧子「ドイツ請負契約法における瑕疵責任
――引取りの意義を中心に(1)~(3・完)」●民法学のあゆみ
  ……松井和彦 

【労働判例研究】
コンビニ店経営者(フランチャイジー)の労組法上の労働者性
――セブンイレブン・ジャパン事件……所 浩代 

【史料の窓】
第一次西園寺公望内閣総辞職と鎌田勝太郎……小林和幸


新法令解説/文献月報・判例評釈/メモランダム



法律時報 2023年4月号(2024年3月27日発売)

特集=リプロダクティブ・ヘルス/ライツの多角的検討

リプロダクティブ・ヘルス/ライツに関する議論が活発化する中、その現在地を多角的に示し、理解の促進と議論の発展を目指す。

■2024年3月27日発売予定/予価2090円