雑誌詳細:法律時報  2020年5月号

2020年5月号 通巻 1150号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
憲法学の課題
――グローバル化とナショナリズムの間で
定価:税込 2,200円(本体価格 2,000円)
在庫なし
発刊年月
2020.04
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
196ページ

内容紹介

「グローバル化とナショナリズムの同時進行」という状況に対し、各国の憲法学がどのような課題を見出し、対応しているかを論じる。

【法律時評】
コロナの春……磯部 哲

【判例時評】
継続的虐待と抗拒不能の判断——名古屋高裁令和2年3月12日判決
 ……仲道祐樹
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■特集= 憲法学の課題
——グローバル化とナショナリズムの間で
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企画趣旨……毛利 透 

立憲民主主義国にとってストレスの多い時期
 ……サンフォード・レヴィンソン (松平徳仁 訳) 

連合王国の憲法とBrexit——「憲法的契機」なのか?
 ……マーク・エリオット (江島晶子 訳)

フランス憲法に対する挑戦——グローバル化とナショナリズムの間で
 ……ヴェロニク・シャンペイユ‐デプラ (馬場里美 訳) 

正統化・解釈・妥協——現代憲法学の三つの課題
 ……オリヴァー・レプシウス (前硲大志 訳)

法における価値思想のルネッサンス
 ……アンナ‐ベッティナ・カイザー (沼本祐太 訳)

新自由主義的なグローバル化と身分制化された人権——韓国の状況
 ……李 京柱 

グローバル時代における台湾の憲法秩序の生成……魏 培軒

グローバリゼーションと向き合う日本の憲法学……佐々木弘通

日本国憲法におけるグローバル化と国家の主体性……高橋雅人
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■小特集
民事法改正と不動産登記
 ——日本登記法学会第4回研究大会

◇配偶者居住権を論じて所有者不明土地問題に係る
 民法・不動産登記法改正に及ぶ……七戸克彦

◇所有者不明土地問題と土地家屋調査士の関わり方
 ……伊藤直樹

◇技術革新と不動産登記……山内鉄夫

◇「民事法改正と不動産登記」3報告と質疑を振り返る
 ……田高寛貴


●論説
憲法改正と憲法変遷
 ——ドイツ連邦共和国の憲法における安定性と動態性の
   関係についての考察
 ……ウヴェ・フォルクマン (村山美樹 訳)

基本的人権へのもう一つの道
 ——A. Fukuoka, ●The Sovereign and the Prophets●に寄せて
 ……木庭 顕

倉敷民商事件における手続法上の論点……白取祐司


●連載
法曹養成制度の岐路・9
法科大学院制度と国際人権実務……佐藤暁子
私にとっての法科大学院と法曹養成制度
 ——到達点とこれから……関 理秀

信用の基礎理論構築に向けて・3-1
株主第一主義の合理性と限界(上)……田中 亘

新しい土地法・1-2
共有法改正の根拠と限界(下)——憲法上の財産権保障の観点から
 ……伊藤栄寿

消費者法の作り方——規範の基底価値・存在形式・内容・5
消費貸借法制と行動経済学……西内康人

大学法人ガバナンスの現状と課題・5
私立大学ガバナンス・コードの現状と課題……川島いづみ

中間総括・刑事司法改革・10
公判中心主義……後藤 昭


【B&Aレビュー】
曽根威彦「刑事司法における負の遺産——共謀共同正犯判例から
共謀罪立法へ」●刑事法学の動き
 ……生田勝義

【債権法判例の行方】
期限前弁済による貸主の損害賠償……都筑満雄

【労働判例研究】
パワハラ謝罪をめぐる誠実団交——日本郵便晴海郵便局事件……道幸哲也

【史料の窓】
近衛・ローズヴェルト会談構想……佐藤元英


新法令解説/文献月報・判例評釈/メモランダム

2020年6月号(2020年5月27日発売)

特集=平成の立法と判例(上)