雑誌詳細:法律時報  2020年3月号

2020年3月号 通巻 1148号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
刑事証拠法の課題
定価:税込 1,925円(本体価格 1,750円)
在庫なし
発刊年月
2020.02
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
168ページ

内容紹介

協議合意制度、刑事免責制度が施行され、被疑者取調べの録音・録画も完全施行された今、証拠法の理論的課題を徹底追究する。

【法律時評】
岐路に立つWTO上級委員会と国際通商関係における「法の支配」
  ……川瀬剛志
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■特集= 刑事証拠法の課題
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企画趣旨……緑 大輔 

「証拠の関連性」概念による主張と証拠の整理……成瀬 剛 

証拠の保管・管理の在り方……斎藤 司 

取調べの録音・録画と自白の証拠能力……堀江慎司 

協議・合意に基づく供述の証拠としての使用……川出敏裕 

刑事免責と証人審問権……榎本雅記 

刑事手続における司法面接結果の録音録画媒体の使用
——いわゆる代表者聴取を中心として……緑 大輔 
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■小特集
独占禁止法改正の背景と論点

◇2019年独占禁止法改正ーー対立型法執行から協調的法執行へ?
  ……土田和博 

◇課徴金制度の改正ーー令和元年改正の評価と課題……伊永大輔

◇リニエンシー制度の改正ーー調査協力減算制度を中心として
  ……多田敏明

◇いわゆる「弁護士・依頼者間秘匿特権」を巡る議論と
  公正取引委員会の取組……松本博明・萩原泰斗


●連載
法曹養成制度の岐路・7
韓国ロースクール・システムの意義と課題……金 昌禄 

信用の基礎理論構築に向けて・2
仮想通貨バブル崩壊序曲から見る「信用」の存立基盤……倉橋雄作 

消費者法の作り方——規範の基底価値・存在形式・内容・4-1
消費者契約の協働的形成に関する一考察(上)……松田貴文 

大学法人ガバナンスの現状と課題・3
学校法人における監査体制……瀬谷ゆり子 

憲法の規整力・9-1
 「戦後憲法学」と憲法学史研究——「憲法学説」の射程……出口雄一 
 9条学説史から見た「憲法学説」の規整力……鈴木 敦 

中間総括・刑事司法改革・9
起訴基準と訴追裁量……川崎英明 

【B&Aレビュー】
谷川和幸「共同著作物と共有著作権(1)〜(5・完)」
●民法学のあゆみ……西内康人 

小早川義則『科学的証拠とフライ法則ーー証拠法研究第五巻』
●刑事法学の動き……浅田和茂 

【債権法判例の行方】
将来発生する債権の譲渡に関する制限基準……原 恵美 

【労働判例研究】
民営化に伴って導入された更新上限年齢への到達を理由とする
雇止めの適法性——日本郵便(期間雇用社員ら・雇止め)事件
  ……池田 悠 

【史料の窓】
穂積八束の社会主義批判と山県有朋……小宮一夫 


最高裁新判例紹介/新法令解説/文献月報・判例評釈/メモランダム

2020年4月号(2020年3月27日発売)

特集=外国法の参照

現代日本の法学にあって、「外国法を参照」する意味は何であるのか。そのアクチュアリティを探究し、議論の基盤を打ち立てる。