雑誌詳細:法律時報  2017年7月号

2017年7月号 通巻 1114号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
ライフサイエンスと知的財産
定価:税込 1,925円(本体価格 1,750円)
在庫なし
発刊年月
2017.06
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
160ページ

内容紹介

ライフサイエンス(医薬品・医療機器等)産業の知的財産の取り扱いに注目が高まっている。実務の最新状況に加え、特許権延長登録制度の議論の行方等もフォローし、多角的観点からライフサイエンスと知的財産法制度を検討する。

【法律時評】
プラットフォーム・エコノミーと働き方改革……石田 眞

■特集 ライフサイエンスと知的財産

企画趣旨……城山康文
植物の自己増殖と特許権の消尽……島並 良
特許権存続期間延長登録制度の在り方──「オキサリプラチン」事件知財高裁大合議判決をふまえて……井関涼子
医薬関連発明の新規性及び進歩性に関する最近の裁判例の紹介と考察……山内真之・川嵜洋祐
記載要件の論点──ライフサイエンス発明を中心に……前田 健
知的財産高等裁判所の医薬品分野に関する大合議判決について……古河謙一
日本におけるパテント・リンケージの運用実務……市橋隆昌
後発医薬品の参入とリバース・ペイメント合意……山田 篤
米国医薬品関連特許を巡る紛争の概要と近時の動向……山本健策


■小特集
福島原発事故賠償訴訟の現段階と課題

総論──福島原発事故賠償の課題……吉村良一
福島原発事故賠償訴訟における国の責任と課題──群馬訴訟前橋地裁判決を中心に……下山憲治
原発事故訴訟における損害論の課題──前橋地裁判決の検討から……若林三奈
避難と不安の正当性──科学技術社会論からの考察……平川秀幸


●新連載
債権法判例の行方 1
連載を始めるにあたって
代理権の濫用……宮下修一

グローバル化と法の変容・14 [最終回]
刑事法学における学問共同体の課題……松田岳士

「国家と法」の主要問題 Le Salon de théorie constitutionnelle・24 [最終回]
9条と司法権──parens patriae訴訟を参考に……青井未帆

民法理論の対話と創造・8-1
フランスにおける契約侵害論の構造(上)──契約侵害論の再構築に向けて……荻野奈緒

労働法理論の探究・2-2
団交権「保障」の基本問題(下)──「救済」から「促進」へ……道幸哲也

【B&Aレビュー】
樋口亮介「責任能力の理論的基礎と判断基準」●刑事法学の動き……安田拓人

【EU法判例研究】
EU競争法違反に基づく損害賠償請求訴訟の国際裁判管轄……中西 康

【刑事訴訟法判例研究】
自白の信用性の減殺により再審が開始された事例──松橋事件再審開始決定……新屋達之

【労働判例研究】
労働契約上の信頼関係と民法536条2項の適用について──ナカヤマ事件……白 諾貝

【史料の窓】
明治維新と歴史編纂……堀口 修


第67回“社会を明るくする運動”に寄せて……藤本 努

新法令解説/文献月報・判例評釈/メモランダム

2017年8月号(2017年7月27日発売)予価1750円+税

特集=複合的分断と法

現代社会では人々の規範意識・価値観の極性化や視野狭窄が、相互理解や包摂を困難にしている。複合的分断がもたらす多様な問題に法がどのように応答しようとしているのか探究する。

小特集=不動産登記の未来