雑誌詳細:法律時報  2016年4月号

2016年4月号 通巻 1097号

  • 紙の書籍
毎月27日発売
[特集1]
東日本大震災5年
被災地/日本の法的問題
定価:税込 1,925円(本体価格 1,750円)
在庫なし
発刊年月
2016.03
雑誌コード
08027
判型
B5判
ページ数
160ページ

内容紹介

あの3.11から5年が経過しようとしている今、被災地の内外で、どのような異同があるのか。被災地で顕著な事象に着目しつつ、日本の普遍的な法的問題も視野において分析する。

【法律時評】
番号法における個人番号制度をめぐる諸問題……人見 剛


■特集
東日本大震災5年──被災地/日本の法的問題

[被災地/日本の法的問題]
被災地における法と法律家の役割……飯 考行
被災地の住宅問題と法……津久井 進
被災地の雇用・労働問題と法……和田 肇
被災地の高齢消費者保護と法……河上正二

[被災地と原発事故]
福島原発事故賠償の現段階……吉村良一
原発事故と避難の権利……福田健治・河﨑健一郎
Vor dem Gesetz──福島大学で語る日本国憲法……金井光生

■小特集
司法取引の多角的検討──比較法研究を踏まえて

企画趣旨……加藤克佳
米国の司法取引と日本の協議・合意制度……青木孝之
ドイツの司法取引と日本の協議・合意制度……辻本典央
刑訴法改正案における協議・合意……池田公博


●論説
第三者異議訴訟における対抗要件の抗弁をめぐる要件事実(下)(完)
──差押えと対抗要件具備との先後関係という時的要素の主張・立証責任……河村 浩

●新連載
民法理論の対話と創造・1-1
「抵当本質論の再考序説」その他について(上)……鳥山泰志

●連載
グローバル化と法の変容・7
グローバル化のなかの「国際人権」と「国内人権」
──その異なる淵源と近年の収斂現象・緊張関係……小畑 郁

憲法学からみた最高裁判所裁判官・12
“空前”の「司法官僚」出身最高裁裁判官──泉 徳治……山元 一

「国家と法」の主要問題 Le Salon de theorie constitutionnelle・10
憲法判例変更のパラドックス……大林啓吾


【B&Aレビュー】
丸山絵美子『中途解除と契約の内容規制』●民法学のあゆみ……桑岡和久
嶋矢貴之「強盗罪と恐喝罪の区別——恐喝罪の研究による強盗罪要件の再構成」●刑事法学の動き……生田勝義

【民事判例研究】
借地借家法38条2項の書面が賃借人の認識にかかわらず契約書とは別個独立の書面であることの要否……深谷 格

【特別刑法判例研究】
質屋営業法の質屋営業該当性判断と貸金業法・出資法各違反の罪との関係……北尾仁宏

【史料の窓】
参議院誕生秘話──選出方法をめぐって……小宮一夫

最高裁新判例紹介
新法令解説
文献月報・判例評釈
メモランダム

2016年5月号(2016年4月27日発売) 予価1750円+税

特集=個人主義と選挙

集団的自衛権行使容認をめぐる動きの中、私たちは「個人」による政治的意思表明の集合化を目の当たりにした。その「個人」の政治的意思表明は「選挙」と繋がるか。本特集は、その連続と不連続の主題を考える。


予定目次*
立憲主義と選挙……水林 彪(早稲田大学)
2016年日本における「憲法の番人」 ……蟻川恒正(日本大学)
ポピュリズムと「統治の正統性」……大河内美紀(名古屋大学)
表現の自由/選挙権/国家意思形成……毛利 透(京都大学)
「選挙の公正」と憲法学……中島 徹(早稲田大学)
利己主義と選挙……森田 果(東北大学)
デモと選挙の間……工藤郁子(キャンペナー)
政権選択の虚妄……空井 護(北海道大学)