雑誌詳細:法学セミナー  2004.11

2004.11 通巻 599号

  • 紙の書籍
毎月12日発売
[特集1]
議会制民主主義と日本の国会
定価:税込 985円(本体価格 895円)
発刊年月
2004.10
雑誌コード
08069
判型
B5判

内容紹介

年金法案の審議に際しても見られる最近の国会活動の問題点を、議会制民主主義という憲法原理の観点から検証する。

[▼法学部生へのメッセージ]

基礎的能力を培い、人間的資質の向上を――熊本大学 良永彌太郎



[▼法科大学院探訪]

北海道大学法科大学院――大志ある法曹を養成する

瀬川信久教授、池田清治教授、田村善之教授に聞く



[▼ルポルタージュ憲法(3)]

「自警団」か「無防備都市」か 斎藤貴男







[特集1]

議会制民主主義と日本の国会



1.議会制民主主義とは何か

岡田信弘

2.多数決による専門技術的問題の処理

 ――社会保障と議会制民主主義

井上典之

3.国会における議事進行の問題点

 ――何のために審議するのか?

大山礼子

4.議会における政党政治

上脇博之

5.議院内閣制――民主政治と官僚政治

福岡英明

6.二院制と参議院の再評価

加藤一彦

7.実務から見た最近の法律の特徴的な傾向

 ――基本法・特例法の増加とその意義・問題点

橘幸信





[特集2]

韓国・台湾の改革からみる日本の司法改革





韓国の検察改革――現状と展望

ソウル大学教授 韓寅燮/中村知子訳

韓国の裁判官制度改革

飯考行

韓国の司法改革の特色と内容

尹龍澤

韓国の司法改革から学ぶ

工藤美香

台湾の司法制度改革――日本への示唆

鈴木賢





[ロー・ジャーナル]



ルポ・諌早干拓差止めと原因裁定

 ――農水省の首根っこを押さえるまで

永尾俊彦

法科大学院考(3)新司法試験の問題はどうなるのか?

 ――日弁連・新司法試験問題案検討シンポジウムから

石井邦尚

法科大学院考(4)法科大学院の認証評価事業が始まる

飯田隆

刑務所の風景(3)外国からの望まれざるお客様

 ――外国人受刑者の素顔

浜井浩一





[ロー・クラス]



憲法の基本原理で考える(20)

 表現の自由と「公共空間」 只野雅人



民法総則講義〔第2部=本論〕(19)

 第2章=人(自然人)(6)――成年後見(その3)ほか 河上正二



ロースクール民事訴訟法(18)

 証拠の収集 小林秀之



ビジネス法務とロースクール教育〔最終回〕

 「ナレッジ」こそが、新しいビジネス法務とロースクール教育の鍵 野村修也



法律学のフロンティア(4)

 法務のプロになろう!――公務員を目指す法学部の学生の皆さんへ 稲川眞人







[最新判例演習室]



憲法■ビデオテープの視聴と秘密接見交通権 近藤敦

 ――大阪地判2004・3・9



行政法■行政手続の適正性保障と憲法31条との関係 田村達久

 ――最三小判平16・4・27



民法■消費者物価指数に連動させるが減額しない旨の賃料改定特約と借地借家法 角田美穂子

 ――最三小判平16・4・27



刑法■標示のない時差式信号機がある交差点での右折事故と「信頼の原則」 松宮孝明

 ――最三小決平16・7・13



商法■転換社債型新株予約権付社債の発行無効確認の訴え 鳥山恭一

 ――東京高判2003・8・20



民事訴訟法■民訴法5条9号の「不法行為に関する訴え」の意義 和田吉弘

 ――最一小決平16・4・8



刑事訴訟法■科刑意見どおりに発付された略式命令に対する検察官の正式裁判請求の適否 岡田悦典

 ――最二小決平16・2・16



労働法■団交拒否の不法行為性 本久洋一

 ――東京高判平15・10・29







[ライブラリー]



新刊ガイド/マジカル・ミステリ ツアー









[ロー・フォーラム]



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